古都に学んだ3日間~CTO Night and Day 2019 Fallをふりかえる
CTO Night and Day
2日間、前夜祭まで入れると3日間にわたって開催されたCTO Night and Day。私は2度目の参加だが、学びがあり、また交流があり、素晴らしい3日間だったということをまず記しておく。生の盛り上がりは、Twitterの #ctonight を参照されたい。
Day1
カオスエンジニアリング、Dev-First Security。
全員がリーダーシップを発揮するSquadなエンジニアチーム。
どのキーノートも学びが深かったが、なかでも印象深かったのはSanSanの藤倉さん。
「エンジニアなので人力で名刺をデータ化、というところはひっかかっていた」
「入社したばかりのころはイキっていたので『もっといい精度だせますよ』といっていたが、OCRでは人力の精度に勝てなかった」
「技術をつかうことではなくミッション遂行が目的」
技術的ではないアプローチは回避したくなってしまうが、ミッション遂行のためには、ビジネスの課題を解決するためにはその手段も辞さない。これはいかなるステージにある企業でも重要な考え方だと感じた。超本質的。
そして夜の部。はじめましての方とお話させていただいたり、アジャイルについて熱く話し込んだり…。こういう砕けた場においてさえも学びがあるというのは、四方八方CTOだらけという特殊な環境ならではだ。
Day2
複数のワークショップが提供される中、私は「セルフカルティベーション」を選択した。
「マインドフルネスについて学ぶいい機会だな」くらいの軽い気持ちで申し込んだら、会場が妙心寺の春光院。
光が差し込む中の座禅はスピリチュアルな体験だったし、頭の中を共有していくワークは普段無意識下にあるようなところが意識できて新鮮だった。
チャペルでLTを聞くというのもなかなかない体験。
CTO公開メンタリング、CTO1000本ノックという怒涛の流れで本編は終了した。
組織は人でできている
2日間通して感じたことは、Chief Technology Officerという肩書の集団ではあるけれども悩みの源泉は「人間」だということだ。(技術的課題は解決しちゃってるのかもしれない。CTOだから。)
どうマネージャーを育てるか、どうチームビルディングするか、どう採用するか…
「テクノロジーという肩書にとらわれず、必要なことはなんでもやることが大事」
公開メンタリングだったか1000本ノックのほうだったかは失念したが、
この言葉に尽きるのだろう。
これはCTOに限ったことではなく、忠誠を誓ったミッションが、ビジョンがあるエンジニア・デザイナー・セールス、全ての人にいえることだ。
それにしても濃密な3日間だった。じっくりと咀嚼し、今後の糧にしていきたい。また、せっかく出会えた方々と、東京に戻ってからもいろいろ議論したいものだ。
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