FunをShareするジャーニー〜Developers Summit 2019〜
エンジニアのサマソニ、Developers Summit
2/14, 15。世はバレンタイン。
しかしこの会場にあるチョコレートはノベルティのブラックサンダーのみ。
人々が群がるのはチョコ売り場ではなく、技術書コーナー。
それがエンジニアの祭典、通称デブサミだ。
界隈では有名な方が多く登壇される都市型のフェス、ということでエンジニアのサマソニといって差し支えないだろう。
初めての参加
存在は知っていた。
しかし、アルゴリズムエンジニアの自分には関係ないんじゃないの?とか
マネージャーになっちゃったから自分には関係ないんじゃないの?とか思ってるうちに何度も見送ってしまっていた。
じゃあなんで今年は参加することにしたかって、元チームメイトが登壇することになったから。
意外ときっかけはそんなものでしょう。
ここはエンジニアの楽園か
まずこれである。「好きな言語はなんですか?」
そしてこれである。オライリー書籍が割引価格、そのうえ5000円以上買うとカレンダーとTシャツがもらえる。
自らの宗派を表明するドリンクも用意されている。
ー楽しい。
こんなセッションに参加した
【14-D-1】Scrum@Scale入門
組織の状況見える化、EAT-SOSなど「すぐ試したい!!」と思わせるような武器が紹介され朝からワクワク。
スケールはコピペではなく、自分たちで動ける余白を作ることが大事というのがささった。
【14-C-2】Hack your career!
これがなかなか強烈なセッションで、ほぼ宇都宮さんの自伝。AWSの話は?という気持ちが掻き消えるほど面白かった。量子コンピュータの研究をしていた人がなぜ民間に?というのはいろいろ考えさせられる。
【14-D-5】新技術導入を成功させる組織のつくりかた ~spanner、GKE導入の実体験から得たこと~
長年サービスを継続しているコロプラさんが、どう新しい技術を選定し導入しているかの話。
・レガシーにむりやり入れるのではなく新サービスに。
・面白そうな技術ではなく、課題を解決する技術を。
【14-B-8】若手エンジニアの登竜門「Developers Boost」優秀セッション再演!
優秀セッションだけあって、ハイレベル。
他のセッションはマネジメント、またはマネジメントに片足突っ込んだようなものが多かったが若手メインのここは技術技術してた。本多さん、お疲れ様。
【15-E-1】ソフトウェア開発の「今ココ」に適応するために― カイゼン・ジャーニーから見つかった新たなfunと前進への旅路
新井さんの資料
市谷さんの資料
今回のテーマ「Share your fun」を一番体現してたセッションじゃないだろうか。巻きこみ巻き込まれ。
今回は基本的にテキストでメモしていたのだが、このセッションはなにか感覚に訴えかけるものがあったのでグラレコで記録。
「最後、喜びあいたいチーム」
「手段に恋をしない。目的に忠誠を誓え」
この2つのフレーズは実に本質的で、惚れ惚れしてしまった。
【15-C-6】「仕事なんか楽しいはずないやん」に反発し「ええと思うなら、やったらよろしいやん」を胸に歩んできた話
中村さんが「仕事は楽しい!!」と思えるようになるまでの道のりや、どう楽しさをみつけるかヒントを与えてくれるセッションだった。
「仕事なんか楽しいはずないやん」
こんなこと言われたら戦争だな、とおもいつつ
「仕事楽しい人?」と問われて手を上げる人数の少なさから
仕事を楽しめてるエンジニアは少数派なのかもしれないと噛み締めた。
【15-C-8】とにかく明るい!「Fun! Done! Learn!」でデブサミを振り返ってみましょう!
いよいよラスト。
…壁になんか置いてある。
…付箋配られた。
「いまからみなさんにFun/Done/Learnでふりかえりしてもらいます」
正気か!?
前後左右、知らない人ばかり。
わずかなセッション時間で知らない人たちとふりかえり?
正気とは思えなかった。が、なんて面白いことを考えるんだ。
川口さんは言う。「2週間くらいたつと、デブサミってなんか良かった気がするしか覚えてない」。
だからこそふりかえりだ、と。凄まじい説得力。
おそるおそる見知らぬ方々とふりかえりしたが、これがとてもよかった。
皆、興味の範囲が違う。視点が違う。なので自分のアンテナに引っかからなかったセッションの感想や、自分が参加したセッションの違う角度での気づきが共有されるのだ。
そしてあらためて、Fun/Done/Learnというフレームワークの強力さを感じた。
エンジニア相談ブース
縁あってエンジニア相談ブースの相談員として参加させていただいた。
デブサミ2019エンジニア相談ブースタイムテーブル
「スクラムを会社で広めたい」「1 on 1を広めたい」「炎上をどう乗り切るか」などなど、様々な相談をいただいた。
課題を大きく捉えすぎないこと、
いきなり理想のゴールを目指さず小さい成功体験を積むことなど文字にすると当たり前だが、
それぞれ個人が置かれている状況からそういった解に一緒にたどり着く「相談」という手段は、自分にとっても勉強になるところがたくさんあった。
一口にエンジニアといっても千差万別、だけれどもなんだか悩みは似ている。そこは面白いなと感じた。
Share Your Funを続けよう
初めてのデブサミだったが、学びも多くありテーマ通りFunもあり、充実した二日間だった。
漠然と感じたのは「Fun」の不足。
黙々と難しい顔でPCに向かう人ばかりの休憩室、
スピーカーからの問いかけにいまいちレスポンスがよくないオーディエンス。
エンジニアは楽しさを表現するのが苦手、というのはあるかもしれないが
意識的に「Fun!」な雰囲気を出していくことも大事なのかなと思う。
だってみなさん、Twitterの#devsumi だととても楽しそうじゃないですか。
一回こっきりのスローガンでなく、Share Your Fun、続けていきたい。
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