Scrum Fest Osaka 2020 セッションレポート Agile Wars − アジャイルチームの夜明け −
内製 vs 受託?
kyon_mmさん、neno nenoさん、Gota Miyazakiさん、Takao Oyobeさんによるセッション。内製でチーム開発するおよべさんサイド、受託で開発するきょんさんサイド。それぞれの視点から浮かび上がる本質は何か、に期待して参加。
エピソード1がエモい
まずは、それぞれがどのようにエンジニア人生を歩み始め、そして出会ったのかという話。
周囲に先達がいたり、デブサミのような場で刺激を受けたりして一歩踏み出していくエピソード。もしかしたら他の場でも語られてるのかな?
自分にとっては初めてきく物語で、胸が熱くなるエピソードだった。動画非公開なのが残念。
敵は受託でも内製でもない
「内製だからうまくいくんでしょ?」へのモヤモヤ。自分も自社開発の会社に所属していたり、その中でも特に裁量の大きい研究開発部門にいるから、「そりゃお前のところはできるだろうけどさ」はよく言われる。
昔はできてなかったのを、チームが努力して成長して、できるようになったんだけどなぁ…とモヤモヤすることは、今でもある。
そして「つらい」と言われがちな受託。でもきょんさんは、きょんさんたちはイキイキと開発している。楽しんで、成長している。
結局、内製してようが受託してようが、イキイキと楽しく成長することは可能だし、汲々として辛く足踏みしながら仕事することだって可能なのだ。
May the TEAM be with you.
でも、じゃあ「イキイキと楽しく成長する」にはどうしたらいいんだろう?
2人の話を聞いていて、「チーム」がそこに果たす役割は大きいんだな、と感じた。
チームという単位で同じ方向を見て、違いをぶつけ合いながら成長する。
超個体になっていく。
はたからみてると、なんならおよべさんときょんさんも一つのチームに見えた。
で、チームってなんだろうって考えると、答えはひとつじゃない。SFOのdiscordでも、様々な解釈が生まれた。
私にとってのチームも、これを機会にあらためて考えてみた。
・運命共同体
・成果を分かち合える(成果が個人に帰属する感覚がなくなる。功労者を褒めたたえることはするけど)
・変化していける(中にいる人さえも)
クロージング・・・かと思いきや
感動的にクローズした、と思いきや、最後の最後になって参加型セッションに変貌!!
「来年のSFOでプロポーザル出すとしたら」というテーマが投下された。
ありがたいことに、私が提案した『アジャイルネイティブが「うちではできないおじさん」とうまくやる方法』を取り上げていただいた。
これは、実際にうちの現場にいるアジャイルネイティブのメンバーが発した
「POと開発メンバーが離れている現場って本当にあるんですか?お互いにやりづらくないですか?」という衝撃の正論をもとに着想したものだ。
彼がこういう発言をするということは、うちの現場はPOと開発が一体化できているということだろう。それは素晴らしいことで、「新たなる希望」だ。
一方で彼が成長して越境していくときに、「うちではできないおじさん」と邂逅することになる。そのときに出会うドロッとした世界に彼が打ちのめされないために、自分にできることはないか。
最近はそんなことを考えている。
少し話が自分寄りになってしまったが、そういったそれぞれの現場の話が共有され、より多角的な視点を参加者が得たところで大団円を迎えた。
まなんだこと
本当に学びの多いセッションだった。その学びを簡潔に表すと、セッション概要に記載されていたこちらになる。(そういう意味で、コミットしていた内容とぶれていない、一貫性のあるセッションだったということが示された)
Learning Outcome
・戦う相手を間違えないこと
・チームになる方法
大きい主語に敵を見出す、ということは油断するとついやってしまいがちだ。
敵は内に宿る。自分と戦おう。その戦いは、チームが支えてくれるはずだ。
朝イチから、熱いセッションいただきました。ありがとうございました。