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15年ぶりの転職〜カケハシでの1年間をふりかえる #在職エントリ


1年経ちました

カケハシにジョインしたのが2023年10月1日。これを書いている2024年9月30日で、丸一年働いていたことになります。あっという間だったような、もっと長い時間を過ごしてきたような不思議な感覚です。いい機会なので、この一年間で得た学びや所感をふりかえってみようと思います。

EMとしてどうだったか

マネージャーというのは、成果がわかりづらいロールです。「あのひと何やってるかよくわからないよね」と言われがちな存在です。また、マネージャーが仕事を円滑に進めるには、周囲の人間との間に形成された信頼関係が必要不可欠です。外部からきた人間が最初からマネージャーをやるというのは、なかなかハードルが高いことです。

そんなEM業ですが、チームメンバーの椎葉さんが以下のような素敵な記事を書いてくれました。

めちゃくちゃ嬉しかったし、ここに書かれていることをしっかり全うできているか?は常に自分に問いかけたい問です。

スタートアップらしく激流の中にいるので、チームを取り巻く環境は目まぐるしく変わっています。その中で時に迷いながらも前進を続け、チームとしてしっかり成果を出し続けられたのは素晴らしいメンバーに恵まれたからに違いありません。
そして、その素晴らしいメンバーが連携し、グッドなチームがグレートなチームになる手助けを、いくばくかはできたのではないかと自負しています。

チームを超えたところでは、リリースまわりを見える化する仕組みをつくったり、OKR運用フォーマットの刷新に取り組んだりと、これまでの知見を活かしながら会社全体の開発生産性を向上させることに寄与できたんじゃないかなーって思ってます。

総じて、「自分が一番下手くそな場所に身を置いて成長したい」というwillは叶っています。

で、カケハシってどうなの?

転職してみてどうだったか。
日本の医療体験を、しなやかに。というミッションに共感する素晴らしいメンバーに囲まれ、毎日刺激的に過ごしています。楽しい!大変!でも楽しい!

創業から20年以上経ち経営基盤が非常に安定していた前職と、ビジョン実現のために資金を燃やしながら突き進むスタートアップ。ヒリヒリした状況が常にあり、決して楽ではありません。でも、楽じゃないけど、楽しいです。

働き方の面では、フルリモートフルフレックスなので、子どもの送迎や行事の対応が取りやすくなりました。一番下がまだ未就学児なので、この環境はとてもありがたいです。ただ、僕らのチームは集まるのが好きなので、なにかと理由をつけてはオフィスに行ったりしてますが笑

直接会わなくても仕事ができる仕組みがあるのに直接会いたくなるチームっていうのは、得難い存在だなぁと思います。

1年間のアウトプット

わかりやすいところとして、内部・外部に発信したアウトプットの数を集計してみました。

  • カケハシのテックブログ  4件

  • 社内勉強会での登壇    2件

  • 外部での登壇                    15件

  • メディア記事への露出    8件

  • 書籍の執筆                          2件

  • 個人note                            80件

個人noteについては12月に1人アドベントカレンダーをやっているので別枠感ありますが、トータル100件超のアウトプットを発信してきたことになります。
以下では、特に多くの方の目に触れたものをいくつかピックアップして紹介します。

カケハシのテックブログでの発信

カケハシのテックブログでは、日報に関する記事と全体マップに関する記事がたくさん読まれました。日報については入社したその日から今日に至るまでほぼ毎日書いているのですが、その習慣について書いた記事が反響を呼んだことはとてもありがたいと感じています。

社内勉強会での登壇

カケハシの社内には、まだ世の中では知られていないすごいエンジニアがゴロゴロいます。それを知ってもらいたいという気持ちから、「プロポーザルを書いて出してみよう!」という社内勉強会を実施しました。せっかくだから、と外部にも公開したところ、たくさんの方に読んでいただきました。

外部での登壇

四天王のくだりが謎にバズったRSGT、スクフェスで初めてのキーノートを経験したスクフェス神奈川の資料はどちらも思い入れがあります。

また、夏サミでベストスピーカー賞(2位)をいただいた、というのも忘れがたい出来事でした。


メディア記事の露出

まず、そもそも取材していただけるというのがありがたいことです。直近3つの記事が、個人、マネージャーとメンバー、そしてチームについての記事となっていてバランスがよいので、この3つを紹介します。

書籍の執筆

なんといっても「アジャイルチームによる目標づくりガイドブック」です。ここ数年はOKRの実践、そして発信を積極的に行っていましたが、その集大成となる一冊です。
夏サミ会場では物販コーナーで売り切れを起こすなど、なかなかよい滑り出しだなと感じています。Amazonレビューのレートもすごく高い!(ただ、これはど真ん中の人にしか届いていないということでもあるので、もっと広い裾野に訴求していきたいところです)

そしてもう一冊はこちら。「カケハシ式 チャートでわかるふりかえりの技法」です。目標づくりガイドブックの出版を間近に控えたタイミングで、カケハシ技術広報の941さんから「いくおさんふりかえりよくやってますよね?本書きません?」と言われ、即答で「できらぁっ!」と回答し出来上がったのが本書です。

今後カケハシがスポンサーするイベントで配布していきますので、ぜひ手にとってみてください。

個人note

100スキ以上を獲得した記事を紹介します。特に「時間がない…」については公開してから一ヶ月以上経過した今でも定期的に「スキ」がついています。みんな時間がないのね・・・

この一年で初めて挑戦したこと

この一年での挑戦でいうと、なんといってもDevOpsDays 15 Year Anniversary Celebration: Antwerpでの登壇です。まさか海外カンファレンスに参加するとは。参加どころか登壇するとは。

こういう、「一年前の自分では想像さえしていなかったこと」が一つでもあるような一年にできると、その積み重ねでとんでもない遠くにまでいけそうです。

別の視点から:僕が去ったあと

そんな感じで非常に充実した1年を送ってきたわけですが、気がかりが一つありました。

自分が抜けたあと、みんなはうまくやっているだろうか。

前職を退職する際、最終出社日よりだいぶ前もってアナウンスし、丁寧に引き継ぎをしてきました。僕の目から見て「この人なら大丈夫!」という人たちに託してきました。
でも、心配は心配なわけです。

そんなある日、XP祭りのタイムテーブルに、もと同僚の名前を見つけました。タイトルは「つよつよリーダーが抜けたらどうする?」。

ーーこれは、彼女たちの物語であり、僕の物語だ…。

IRON MAIDENのライブがあるという非常に重要な予定があるため、当初XP祭りには参加しない予定でした。ですが、これは聞かないわけには行きません。ライブ会場の近くまで移動し、そこからオンラインで参加しました。

そこには、僕がいなくなったあとに自分たちで考え、自分たちのありかたを再定義し、前進するチームの姿がありました。
もうこれは言葉にならない嬉しさでした。

いきいきしてるぞ

そんな感じで、非常に楽しくやっております。きっと来年も在職エントリを書いてるんじゃないかな。

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