【イベント参加レポート】Builders Box - ON AIR #3 クリーンアーキテクチャ
アンクルボブの小屋
毎回、高品質な講演を届けてくれるBuilders Box ON AIRの第3回のお題は「クリーンアーキテクチャ」。そう、アンクルボブの登場だ。
「クリーンアーキテクチャ」を主題に話が進んでいくわけだが、タメになる話であると同時に、単純にボブ節が小気味良い。
"データベースが中心に来るという発想はいつ生まれたと思いますか?そんなことを言い始めたのはベンダーたちです(笑)"
アーキテクチャは「意図」が伝わるものであるべき、ハイレベルレイヤーとローレベルレイヤーは分離する。本編最後の言葉「よいアーキテクチャは重要な決定を延期させてくれるもの」がとてもよかった。響いた。
本編は質疑応答にあり
アンクルボブの講演の時点で、十分実りのあるものだった。しかし、その後の質疑はさらにこのイベントでの学びを深める役割を果たしていた。
ありがたいことに、私の質問に対して「いいね」をたくさん押していただき、モデレータの藤倉さんからの質問を除いては、最初にとりあげていただいた。
アンクルボブからの回答は、かいつまんでいうと以下のような感じだった。
可能な限り先送りにするべき
初期の段階でやる必要はないものをよりわける
延期は無視ではない
「延期は無視ではない」、この言葉にかなりグッときた。
他の方からの質問も、総じて興味深いものばかりだった。
クリーンアーキテクチャを実装するのは静的型付き言語で実現するのは難しいのではないか
マイクロサービスが実現できる場合、クリーンアーキテクチャは過剰になるのでは
そして最後のほうの質問は、どうやらkyonさんによるものだったようだ。さすがの質問力だ。
意思決定を遅延させられるアーキテクチャを目指して
今回、最も心に刺さったのは「よいアーキテクチャは意思決定を遅延させられる」というものだ。変に依存関係があったりすると、設計に意思決定が規程されてしまうのは経験としてもわかる。アンクルボブがたとえで話していた「最終的にMySQLは必要なかった」とわかったりする、というのはよくわかる。
あらためて、良いアーキテクチャについて考える良いキッカケをもらえた。ありがとうアンクルボブ、ありがとうBuilders Box。
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