【デブサミ2020】セッションレポート:14-A-5 事業グロースを加速させる「分析基盤」の作り方【JapanTaxi/ホワイトプラス事例】
概要
登壇:森谷 光雄[ホワイトプラス]さん/伊田 正寿[JapanTaxi]さん/
小林 寛和[primeNumber]さん
ホワイトプラス事例
なぜデータ基盤を作ったのか
・データがチームごとに独自進化していた(サイロ化)
・テンポラリデータを削除した。確認のうえ消したのに、確認した相手から「動かなくなった」と言われる
・チーム内でこれはあかん
・存在しているデータでも知らなければないのと同じ
データ基盤の構築と運用
・チームごとに分かれていたものを集約していった
構築上の問題
・取り込み後レコードに変更が入るテーブル
・初回フル転送
・以降は差分転送
運用上の問題
・共通化・分離されたロジックの管理
troccoのメリット
・データ活用にリソースを集中させられる
データ基盤の効果
・継続率の調査
・どうやって利用につなげていくか
・分析
・急上昇→ダウントレンドを描く時期が何度か発生していることがわかった
・割引率とトレンドの間に相関があった
・初回割引率が高いと新規獲得にはつながるが、離脱も多い
・チェリーピッカー(割引のときだけ来店する客)
JapanTaxi事例
分析基盤の役割
・必要なときに必要なデータを適切な形で提供すること
・アプリはAWSとAzureを併用
・分析基盤はGCP
分析基盤の開発・運用
・分析基盤への連携処理を開発するのが大変、ワークフローの開発が大変
・troccoとCloud Composerを利用
・この構成にしたことで、障害発生時のリカバリも1-2ヶ月に1回まで減少
事前確定運賃
・乗車前にルートと運賃が確定しているサービス
・2019年10月28日開始
・対応しているタクシー会社の車両からのみ配車される
・マッチング率の低下とキャンセル率増加
使ってほしいからデフォルトを事前確定運賃に、とのことだがなぜ使ってほしいのか?の説明が欲しいところだ。この言い方だと、ただ使って欲しい機能を押し付けているように聞こえる。
・その後、様々な観点からデフォルトをメーター運賃に切り替え
この意思決定をデータドリブンに導出したのは素晴らしいと思う。コアバリューに関わるところだから難しいのかもしれないが、どういうデータでどう意思決定したのか、はもっと突っ込んだ内容を知りたくなった。
感想
いまいち「事業グロースを加速する」という側面が弱かったという印象。
データドリブンな意思決定基盤を構築する話としては学びがあった。