「チーム・ジャーニー 逆境を越える、変化に強いチームをつくりあげるまで」発刊イベント:登壇レポート
Devlove史上初の無観客試合
2/17に一般発売された「チーム・ジャーニー」。2/13-14に開催されたデブサミの先行販売では完売したこの書籍の発刊イベントは、本来大人数が参加する盛大なものになるはずだった。
しかし、である。
イベントの現場は、なんとも寂しいものだった。
そう、昨今のコロナウィルス感染拡大を受け、大人数が集まる場をつくるのではなくオールzoom開催としたのだ。
Devloveとしても史上初だったという、この無観客試合。現場を目撃した人間の一人として、記録を残しておきたい。
前半はイベントのコンテンツを、後半はその舞台裏をレポートしていく。
チーム・ジャーニーのインセプションデッキ
「青い本」を書き終えたあと、書き足りなかったことがあると気づいた
「正しいものを正しくつくる」で書き足りなかったことが出発点だというこの書籍について、インセプションデッキで解説がなされた。詳しくは資料を見てもらえればと思う。
印象的だったのは、終盤に市谷さんがおっしゃったことだ。
つくるたびに「もうええかな」って思う。でも、読者から寄せられる一言一言があると。
ジャーニーを後押しするための市谷さんの本を読んだ人たちの声が、市谷さん自身のジャーニーを後押ししているという構図はなんだかグッとくるものがあった。
質問と対談
インセプションデッキのあとは、市谷さんと私、そして新井さんの3人で質問を眺めながら対談した。
たとえば、「皇帝とどう向き合うか」といった質問にはこのような話をした。
違うチームの姿を見るには、チームビルディングの次の一手は、MTG欠席する人にはリスケして「来てほしいんです」という本気を見せる…そんな話をしながら、その時は訪れた。
なんと、チームジャーニーの表紙が印刷されたケーキの登場だ!
数日前、新井さんより提案があり実現したこのサプライズ。カイゼンジャーニーバディの絆にはただただ感動。
ほっこりした空気が流れ、イベントは終了した。
初の無観客試合の裏側で
市谷さん、上野さん、新井さんが会場に到着すると、着々と準備が進んだ。
ほぼ毎回zoom配信をしているdevloveチームの手際はさすがで、あっという間に環境ができあがった。
開演前に、早めにzoomに入っている人と音声の調整を行っていく。(結果、撮影マシンではなく登壇マシンから音声を拾うことになった。これがちょっとしたトラブルにつながる)
運営だけでなくzoomの向こう側の人も、より良い場をつくるためのチームになっている。そんなことを感じた瞬間だった。
そしていよいよイベントは開始した。
どうやら、無事に配信できているようだ。一安心である。
「聞こえません」
途中、ハウリングのような事象が起こった。参加者側のマイクがオンになっていたためで、ここで配信端末以外の音声を一斉にオフした。
たしか、「われわれはなぜここにいるのか」について市谷さんが話していたときだったか。
なんと、音声が届いていないとのことだ。
そう、全ての参加者の音声をオフにしたため、市谷さんのPCもオフになっていたのだ…!!
その後も何度かスライドが落ちるなど、いくつかのトラブルがあった。
目の前に人がいない難しさ
トラブルについては致し方ない面もあったが、もう一つ難しかったのは「目の前に観客がいない」という点だ。
参加している人たちの表情や動きはリアルタイムのフィードバックだ。そのフィードバックを受けながら、講演者は場をつくっていく。
そのフィードバックが得られない環境というのはなかなか大変だったようだ。zoomオンリーの場合は、ステージ形式ではなく小さな会議室で直接対話するようなやり方がよさそうだ。それに気づけたのが、今回の収穫だ。
無観客試合という一歩を踏み出した意義
このように課題はいくつかあった。
しかし、良い面もたくさんあった。まず、この状況下でイベントが開催できたということ。
会場から離れたところでも参加できたこと。これは普段のzoom配信でも同じことがいえるが、「全ての参加者がzoom参加」だとzoom前提で様々な配慮をするため、zoomでしか参加できない距離の方にはよいのかもしれない。
そして、観客のフィードバックがないというデメリットがありつつも、その場にいる人間が少ないことでリラックスした空気感が出る、というのも個人的にはよかった。
不確実性を超えてゆこう
不確実性を超えていくためにチームがチームとなる物語。そのチーム・ジャーニーの船出が、最大級の不確実性に翻弄されながらもなんとか出港にこぎつけたというのは印象的だ。
急遽決まったリモート開催を手際よくセッティングし、リアルタイムに発生するトラブルに向き合うDevloveのチームワークは素晴らしかったし、その一部分に加われて最高に楽しかった。
最後に、今回のお気に入りの写真を載せておく。
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