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三月十五日〜二十一日

三月十五日

思い立って高尾山へ。リュックも持っていなかったから、1号路で登り下り。遠足の子たちや海外の方が多かった。暖かくて、登っていると汗が出る。
下り途中、一昨年見つけたカンガルーのような木と再会。丸2年は経っているけど、健在だった。最後の最後、ゲートのそばで、遠足で来ていたらしい3歳か4歳くらいの子たちが遊んでいた。こんにちは〜と言いながら通り過ぎようとすると、追いかけてくる子がいて、引き返したら綺麗な青い木の実を見せてくれた。

高尾山口から登り下り合わせて1時間半ほど。帰りは高尾駅まで歩き、駅のカフェに入ろうとしたもののちょうど満席だったので、中央線で吉祥寺へ。ユザワヤで生地を買って帰宅。



三月十六日

植栽の水やりを手伝いに。陽が差すと暑いくらい。
午後、散歩がてらお遣いを済ませる。美しい村新聞のバックナンバーをピッキング。上田の倉庫の仕事を思い出す。

家ではずーっと刺繍をして、コースターのようなものを作っている。



三月十七日

久しぶりに三省堂をのぞいて、MONKEYをパラパラ見たり、詩のコーナーを見たり。
中高生の頃は新潮文庫や文春文庫の棚か、スポーツの棚ばかり見ていた。大学に入ってからは、山登りや旅の本、料理の本を見ることが多かった。札幌駅の近くに住んでいて、徒歩1時間圏内に大きな書店がいくつもあったから、長期休みに入ると3店舗くらいをローテーションで立ち読みしに行っていた。記憶違いでなければ、駅前の紀伊國屋には棚の間にベンチがあったりして快適だった。ある時は、駅ビルの中の三省堂で立ち読みしていたら、たまたま通りかかった友達に見つかった。目立つオレンジ色の上着を着ていたから、覚えている店員さんもいたかもしれない。
そういえば、駅の地下にはカルディがあって、たまに甘いコーヒーを目当てに寄っていた。その次の夏、富良野のキャンプ場で働いていたら、オーナーの娘さんのお友達がお客さんとしてやって来て、私のことを見覚えがあると言った。果たしてその方はカルディの店員さんで、こんなところで!と笑い合った。

夕方、美しい村新聞を梱包した。私は梱包や荷造りが好きだ。本屋や倉庫で働いて気づいたことだけど、小さい頃から遠足や宿泊行事のしおりの持ち物のページが大好きだったのも、そういうことだったのかもしれない。
倉庫では急がなければならない場面が多かったから、ひとつひとつにあまり手をかけられなかった。それでも、数冊の本が袋の中でがっちり組み合って “小包” の姿になったり、大きさの違う何十冊もの本が箱にピタッと収まることがあったりして、たのしかった。今回の新聞は埃を被ったりもしていないし、緩衝材を作ったりしながらゆっくり箱詰めして、きれいに収まった。



三月十八日

強風の中、午前中のバスで望月へ帰る。時間には余裕があるはずなのに、出がけはいつもバタバタしてしまう。

バスの中では、すっかり定番になっているオムラヂを。3時間乗っていると、だいたい2本聴ける。

帰宅すると、今回は何事も起こっていなくてひと安心。放心状態で、早めに寝る。



三月十九日

今日も風が強い。
上田の手芸屋さんへ行き、洗いのかかった緑の綿布と茶色いツイルの生地を買う。帰って早速、緑の布でもんぺを作り始める。



三月二十日

朝は雪、午前中は雨が降っていて、オムラヂを流しながらもんぺの仕上げ。ポケットを付けてゴムを通す。今回は大きめのポケットを3つにした。

お昼頃、晴れてきたので1時間くらい散歩。帰宅すると外でザーッと音がし始めて、見ると霰が降っていた。
その後はまた雨で、コースターの続きを縫ったり、生地を整理したり。



三月二十一日

朝、ボタボタと雪が降っていた。
また引っ越すので、手放して良さそうなものをまとめてリサイクルショップに持って行く。12時頃受付して、査定結果が16時半頃になると言われたけれど、買い物をしたりしていたら13時半頃に査定完了の電話がかかってきた。

昨日が春分だったけれど、今日は昼間もあまり暖かくなかった。冬が最後のひと踏ん張りをしている?

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