三月八日〜十四日
三月八日
午前中にアパートの内見、午後は農家さんのところへ。畑を見せてもらったり、仕事の様子を教えてもらったり。
参っていたところから、とりあえず先行きが見えてきた。次がたのしみだ。
三月九日
朝、Wさんとカフェで待ち合わせて話す。生命に関わること、書き残しておくこと、SNSとブログ。
その後、山の秘密基地に連れて行ってもらってから、お仲間がDIYで作っているお店へ行き、お昼をご馳走になりながらオフグリッド、大地の再生、屋久島での積み石の話など。
夜、退職の連絡をした。これで一区切り。
三月十日
朝から味噌仕込みのお手伝いに参加。地区のお父さんたちが総出で朝から火を焚き、豆を煮ていた。大鍋が4つ並んでいて圧巻。五右衛門風呂みたいだ。台所ではお母さんたちが、お昼に振る舞うおにぎりやお味噌汁などを作っていた。
お座敷にシートを敷いて、その上で麹と塩を混ぜる。塩切りと言うのだそう。豆が煮えると、ミンチにする機会で豆をペーストにしていき、それをお座敷の塩切りした麹の上に載せていく。お座敷では車座になって豆のペーストを待ち構え、ひたすら麹と混ぜていく。
それが済むと、味噌玉作り。捏ねてまとめ、自分の傍に積んでいく。全てが玉になったら、シートの真ん中に一玉ずつ積んでいくのだけれど、できるだけ他の人の前に自分の玉が行くようにする。こうすることで、色々な人の常在菌が混ざり合うのだそう。積み終えたらそこからこそげ取っていき、また味噌玉を作り、全部玉になったらまた真ん中に積む。これを8回繰り返す。なかなかの体力仕事で、みんな段々無口になり、顔が赤くなっていく。
8回終わって、それぞれ持ち帰る分を取り、片付けをして解散。おやつをいただき、おむすびや五目煮、野沢菜漬けも持たせてもらう。
図書館へ予約していた本を借りに行ってから帰宅。
夜、農家さんが、用事の帰り途中で野菜を届けてくれる。ありがたや。
三月十一日
久しぶりに朝から頭痛が。ひとまず美しい村新聞の文章を書き上げる。
散歩したり、お茶しに行ってみたりしたけれど回復せず。家に帰ってこたつで本を読んだりしていたら、だいぶスッキリ。
三月十二日
文章を仕上げて、写真なども送って完了。
午前中、家から歩いて1時間くらいのところにある、機織りの先生の工房にお邪魔する。この頃のことをのんびりと話し、お昼ごろお暇する。帰り途中で雨が降り始めた。
午後は職場の人たちと会う予定があったから、一旦帰って、今度は車で出る。雨だったのが雪になって、湿った雪がどんどん積もっていく。カフェで話し、18時前に解散。
色々あるけれど、本当に人に恵まれている。
三月十三日
役場に問い合わせをしてから、タイル貼りの手伝いに。
ボンドを塗る役、タイルを切る役、貼る役に分かれて作業。初め、上向きにインパクトでビス留めするのがなかなかできなくて情けなかったけれど、コツを教えてもらってできるようになった。見栄は捨てよう!
お昼を食べながら、エコビレッジで基礎から小屋を建てた話などを聞く。行く先々、濃いメンバーが集まっている。
夕方まで作業して帰宅。明日また東京へ帰ることに。今度は玄関開けっ放しにしない。
三月十四日
バスで東京へ。バスはほとんど満員状態で、道も混んでいたのか、予定より30分くらい遅れて新宿に到着。
バスの中ではオムラヂを2本。隣の席の人がおにぎりを食べていて、味噌仕込みの時のおにぎりを思い出し、おにぎりが食べたくなる。
お昼を食べてから庭仕事をのぞきに行き、アイスの試食をいただいたり、おすすめの本を教えてもらったり。