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🟦ラピダスとエスペラント、AIデータセンターの省電力化技術開発で協業
AIの電力消費10分の1に
🟦ラピダスとエスペラント、AIデータセンターの省電力化技術開発で協業
最先端半導体の量産を目指すラピダスと、AI半導体の設計・開発に特化したエスペラント・テクノロジーズが提携を発表しました。この提携の目的は、AIデータセンターの電力消費量を2027年までに現状の10分の1に削減することです。
エスペラント・テクノロジーズは2014年に米国カリフォルニア州サンノゼに設立された企業で、RISC-VベースのAIアクセラレータやAI/MLワークロード向けソフトウェアツールの開発・販売を行っています。
RISC-V
RISC-Vは、従来の閉鎖的なアーキテクチャとは異なり、オープンソースである点が最大の特徴です。このオープン性により、誰でも自由にRISC-Vアーキテクチャを利用、改変、頒布することができます。さらに、RISC-Vはモジュラー設計を採用しており、必要な機能だけを組み込むことができます。そのため、省電力設計や拡張性にも優れています。
🟦AIデータセンターの電力消費量削減へ
ラピダスとエスペラントは、今後2年間でAIデータセンター向けの省電力半導体の開発を進めていく予定です。両社の技術が実用化されれば、AIデータセンターの電力消費量削減に大きく貢献する可能性があります。
生成AIは大量の電力を使用するため、世界のAIデータセンターの電力消費量は今後5年で10倍に増えるとの予測があります。これは、データセンターのエネルギー消費量の持続可能性を深刻に脅かす問題です。
この提携で実現を目指す省電力化技術は以下のとおりです。
エスペラントの省電力設計技術: エスペラントは、省電力設計技術に強みを持つファブレスメーカーです。同社の技術は、AIデータセンターの電力消費量を大幅に削減するのに役立ちます。
ラピダスの最先端2nmプロセス: ラピダスは、2027年に北海道千歳市で回路線幅2ナノメートルの最先端半導体を量産する予定です。2nmプロセスは従来の半導体よりも電力効率が格段に向上しており、エスペラントの設計技術と組み合わせることでさらに大きな省電力効果が期待できます。
🟦まとめ
ラピダスとエスペラントの提携は、AIデータセンターの電力消費量削減と、日本の半導体産業の活性化という二つの大きな課題解決に向けた重要な一歩です。今後の両社の取り組みが注目されます。
RISC-VベースのAIアクセラレータがどのように進化していくのか、そしてAI技術が社会にどのような影響を与えていくのか目が離せませんね。
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