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🟦サンケン電気、志賀工場閉鎖を発表
サンケン電気は2024年10月18日、子会社である石川サンケンの志賀工場を2026年4月末に閉鎖することを正式に発表しました。
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🟦サンケン電気、志賀工場閉鎖を発表
サンケン電気が志賀工場を閉鎖する決定に至った背景には、2024年1月に発生した能登半島地震による甚大な被害があります。震災直後には復旧活動が進められ、3月下旬には全面的な生産再開に成功しました。しかし、その後の震災影響評価により、志賀工場の建物が長期的な使用に耐えないと結論付けられました。これに伴い、2026年4月末をもって工場を閉鎖し、約10億円の特別損失を2024年7〜9月期に計上する予定です。
サンケン電気株式会社
パワー半導体や電源機器を製造する日本のエレクトロニクス企業です。1937年に設立された財団法人東邦産業研究所が母体で、1946年に技術者の故小谷銕治が東邦産研電気株式会社を設立。1962年に現社名へと変更しました。近年では投資ファンドエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが株式を大量に保有し、経営に影響を与えています。
🟦パワー半導体の後工程を担う志賀工場
志賀工場は、サンケン電気のパワー半導体の後工程を担う重要な工場であり、地元経済にも大きな影響を及ぼしていました。しかし、地震による建物損傷が大きく、修復費用と期間を総合的に考慮した結果、閉鎖が最善策と判断されました。今後、志賀工場の生産品は石川サンケンの他工場や国内外の生産拠点に移管され、一部製品の生産は終了します。
🟦まとめ
サンケン電気は、志賀工場の閉鎖という困難な決断を下しました。震災後の早期復旧を果たしたものの、長期的な視点での判断を迫られたした。グループ全体での生産再編を進めることで、今後の事業継続に対応していく意向です。
サンケン電気は、いわゆる「もの言う株主」からのプレッシャーも感じながら経営しているため、今回の志賀工場の閉鎖もその背景にある高い生産性を追求するための決断と言えるでしょうね。
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