🟦NANDフラッシュメモリ契約価格@2024年第2四半期
🟦NANDフラッシュメモリ契約価格@2024年第2四半期
2024年第2四半期のNANDフラッシュメモリ契約価格は、前四半期比で平均13~18%上昇する見込みです。製品カテゴリ別に見ると、エンタープライズSSDは20~25%、クライアントSSDは10~15%、eMMC/UFSは10~15%、NANDウェハは5~10%上昇する見込みとなります。
🟦サプライヤーの生産能力の増強
キオクシアとウエスタンディジタルの増産開始にもかかわらず、他のサプライヤーは生産能力の増強に追従していません。そのため第2四半期のNANDフラッシュメモリ契約価格は前四半期比で上昇する見込みです。
各カテゴリの詳細
エンタープライズSSD: 20~25%上昇
北米と中国のCSPからの需要の高まりにより、購入量が上半期中は増加傾向が続くと予想されます。
大容量SSDの注文に対する注文履行率が低いことがサプライヤーの価格動向に影響を及ぼしており、購入者はより高い価格を受け入れる可能性があります。
一部の購入者が2024年下半期のピークシーズンを前に在庫レベルを増やす動きを見せています。
クライアントSSD: 10~15%上昇
オフシーズンということもあり、顧客の購入戦略が慎重になっています。
下半期に向けてピークシーズンを前に価格の急速な上昇により、下半期の受注の伸びが抑制される可能性が高いです。
eMMC/UFS: 10~15%上昇
中国のスマートフォンサプライヤーからの需要が中心です。
スマホサプライヤーの間でeMMCの採用が加速する可能性があります。
UFSはインドと東南アジアにおけるスマホ需要に支えられており、受注の勢いは高いです。
NANDウェハ: 5~10%上昇
中国の春節後、顧客が在庫を蓄える必要性を示さないため売り上げは減少傾向にあります。
中国スマホブランドがウェハを直接購入する価格に合意せず、モジュールメーカーからの調達にシフトしています。そのためモジュールメーカーは高在庫を維持しています。
🟦まとめ
NAND価格上昇はキオクシアにとって追い風となりますね。