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🟦台湾のPSMC、日本進出を断念

台湾の半導体メーカーPSMCがSBIホールディングスと宮城県に半導体工場を建設する計画を断念しました。


🟦PSMCの日本進出断念と提携解消

 台湾の大手半導体メーカーPSMCは、日本での事業進出を断念しました。PSMCはSBIホールディングスと共同でJSMCという合弁会社を設立し、宮城県に約8000億円規模の半導体工場を建設して、自動車向けの半導体を量産する計画を進めていました。しかし、PSMCの業績が悪化したため、この計画は中止されました。これに伴い、両社は合弁事業を解消し、SBIは新たなパートナーを探すことを発表しました。

🟦PSMCの業績悪化が理由

 PSMCの業績悪化は、旧世代の半導体が市場に多く出回りすぎたことが主な原因です。特に中国の企業が台頭し、市場が厳しくなったことで、PSMCは5四半期連続で赤字を出しています。そのため、PSMCはコスト負担の少ないプロジェクトに集中することを決め、日本での半導体工場建設から撤退しました。一方で、PSMCはインドのタタ・グループと協力し、インドでの半導体製造に力を入れています。

🟦まとめ

PSMCとSBIの提携解消は、宮城県での半導体工場計画に大きな影響を与えそうです。PSMCはインドでの事業にシフトし、SBIは引き続き協業相手を模索していきます。

 インドのプロジェクトにおいて、PSMCは自ら工場を運営せず、生産技術のライセンス供与のみで支援を行います。日本で工場を運営するよりも、その方が条件的に有利だと判断したようです。このようなライセンス供与のみのスタンスは、IBMとラピタスの関係に似ていると言えます。

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