フォルクスワーゲン(VW)が選んだ半導体は?
サムスン電子が世界最大の自動車メーカーであるフォルクスワーゲンに2021年初頭から半導体チップを供給し始めた。
🟩サムスン電子の半導体
サムスン電子は車載インフォテインメント用チップのExynos Autoをフォルクスワーゲンに出荷し始めた。Exynos Autoはサムスン電子の最初の自動車用インフォテインメント製品です。既にVWグループのアウディの最新の車種はすべて、ExynosAutoチップを採用しています。
🟩車載インフォテイメントにOSが導入されていく
データ処理、画像およびビデオ処理、インターネット接続、音声認識など車載インフォテイメントの機能への要望が高まっている。そのためスマホのように車にもAndroid Automotive、QNX、iOSなどのオペレーティングシステムを搭載する動きがある。車載インフォテイメント用チップの需要が高まると予想されるため、サムスン電子はスマホ用のExynosプロセッサファミリを車載向けに拡張した。
🟩ExynosAutoプロセッサ
ExynosAutoは自動車のマルチメディア、インフォテインメントシステム、ナビゲーションシステム、カメラ監視システムに用いられます。
ExynosV9 の特徴
8nmFinFETの製造プロセス
ARMCortex-A76 CPUオクタコア
ARM Mali-G76 MP18 GPU
NPU(ニューラルプロセッシングユニット)
ディスプレイ×6,カメラx12処理
4K画像を120FPSで転送
次世代は?
スマホのExynosシリーズSoCには、AMDの最新のGPUアーキテクチャーである「RDNA 2」ベースGPUが採用される予定。 ExynosAutoはARMのGPUを用いていますが、次世代はAMDを搭載する可能性があります。VW / Audiとサムスン電子の長期的なロードマップにはすでに織り込まれているかもしれません。
🟩まとめ
フォルクスワーゲンが選んだのはサムスン電子のExynosブロセッサ
スマホのようにフル機能のOSが車に搭載されるにつれ、スマホのSoCの様なプロセッサの需要も増えていくだろう。ルネサスのような既存の車載半導体メーカーも、流れに乗り遅れないように頑張ってほしい。
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