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🟦ローム、仏ヴァレオと次世代EV部品共同開発

ロームとヴァレオは、EV市場の次世代パワーモジュール開発に向けた共同プロジェクトを発表しました。省エネ性能に優れたSiC技術で、電動モビリティの未来を切り拓きます。


🟦ローム、仏ヴァレオと次世代EV部品共同開発2026年量産

 ロームとフランスの大手自動車部品メーカー、ヴァレオグループが進める電気自動車(EV)向け部品の共同開発は、両社の強みを活かした画期的な取り組みです。ロームが提供する「SiC(炭化ケイ素)」を用いたパワー半導体技術は、電力損失を削減し、省エネ性能を向上させる要として注目されています。一方、ヴァレオはメカトロニクスやソフトウェア開発の専門知識を持ち、EV駆動装置「イーアクスル」などで高い評価を得ています。

 2026年に量産が予定されているこの共同開発プロジェクトにより、両社の技術力が融合し、電動車の効率性、信頼性、そして環境性能が大きく向上することが期待されています。

🟦 なぜロームのSiC技術が注目されるのか

 SiC(炭化ケイ素)は、従来のシリコン基板と比較して優れた省エネ性能を持つ新素材です。SiCパワー半導体は、電力変換効率が高く、特に高級EV市場で採用が進んでいます。ロームはSiCモールドタイプモジュール「TRCDRIVE pack(TM)」を供給することで、冷却性能の向上や放熱性の改善、さらにシステムの信頼性向上を実現しています。

 一方で、EV市場は現在一時的に減速しているものの、中長期的な需要拡大が見込まれており、今回の協業はその未来を見据えた取り組みと言えます。

🟦まとめ

ロームとヴァレオの共同開発は、EV市場における省エネ性能と信頼性を高める重要な取り組みです。SiCパワー半導体の採用により、効率的で持続可能な電動モビリティの未来が近づいています。2026年の量産開始を目指し、両社の専門知識が融合することで、新たな技術革新が期待されます。

パワー半導体をモジュールとして提供する戦略は、付加価値を高める手法として、パワー半導体の最大手であるインフィニオンも採用しています。ロームがSiC市場で先行してモジュール化を自ら進めることで、この分野の標準化がさらに加速することを期待しています。

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