🟦STとAmpereがパワーモジール開発で提携
🟦 STとAmpereがパワーモジール開発で提携しSiC長期供給契約を発表
STマイクロエレクトロニクスとルノー・グループの電動車専門部門AmpereはSiC(炭化ケイ素)技術を活用したパワーボックス開発における協力体制と、長期供給契約を結んだことを発表しました。この契約は、Ampereの次世代電動パワートレインにおいて最高効率を実現するための取り組みを強化するものです。
パワーボックスは、Ampereの次世代電気モーターに電力を供給するために設計された重要なコンポーネントです。このシステムには以下の主要要素が含まれています:
3つのSiCベースのパワーモジュール:
電力効率を最大化し、モーターの高性能化を支えます。
励起モジュール:
モーター内の磁場を制御し、効率的な運転を実現します。
冷却ベースプレート:
パワーモジュールの熱を効率的に放散し、全体のシステムの安定性を保ちます。
🟦 SiC技術の採用で可能になる未来
SiCは従来のシリコン技術を超えるエネルギー効率と高い信頼性を備えており、高性能EVの基盤技術として注目されています。STは、垂直統合型サプライチェーンを活用して高品質なSiCパワーモジュールを提供し、Ampereの戦略的パートナーとして、EV技術の最適化に貢献しています。
これにより、800Vバッテリー搭載車両ではわずか15分で10%から80%の急速充電が可能となり、走行距離の延長と充電時間の短縮が実現されます。
🟦 まとめ
SiCは供給キャパシティも拡大している中で、EV市場がいつ本格的なブームを迎えるかは予測が難しい状況です。そのため長期供給契約は、供給の安定性を確保するうえで非常に重要かもしれません。
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