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🟦住友電工EV向け半導体材料量産計画を撤回
住友電気工業がEV向け炭化ケイ素(SiC)ウエハーの量産計画を撤回しました。この決定は、世界的なEV市場の変調がもたらしたものです。
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🟦住友電工EV向け半導体材料量産計画を撤回―需要低迷が生産計画に影響
2023年に住友電工が発表した炭化ケイ素(SiC)ウエハー量産計画が撤回されました。この計画では、富山県高岡市に新工場を建設し、兵庫県伊丹市の工場にも新ラインを設ける予定でした。計画中止に伴い、予定されていた300億円の投資や経済産業省からの補助金も取り消されました。
予定されていた計画
SiCウェハー生産:
2027年10月から6インチ換算で年産6万枚
エピタキシャルウェハー生産:
2027年10月から6インチ換算で年産12万枚
🟦世界的なEV市場の変調がもたらす影響
SiCウエハーは現在主流のシリコンウエハーよりも省エネ性能が高く、EVのパワー半導体に不可欠な素材として注目されています。しかしEV市場の低迷は、SiCウエハーの需要見通しを不透明にしました。SiC製品の市場規模は2035年までに8倍に拡大するとされていますが、現時点での需要低迷が投資戦略に影響を与えています。
🟦まとめ
住友電工のEV向けSiCウエハー量産計画撤回は、世界的なEV市場の動向を反映したものです。市場が急拡大するとの期待がある一方で、需要の不透明さが企業の投資判断に影響を及ぼしています。
重要低迷の影響とはいえ、政府からの補助金を得られるチャンスを逃した点はもったいないですね。パワー半導体市場への参入に向けて期待が高まっていただけに、開発や生産体制に何らかの課題があったのではないかと考えられます。
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