「特例校」の授業時間の配分 学校に裁量
文部科学省は、小学校・中学校の各教科の授業時間数を、各学校の裁量で変更できる新制度を来年度から導入することを決定しました。
これは全ての学校で一律に導入されるわけではなく、文科省に申請を出して、「授業時数特例校」と認定を受けた学校のみで実施されます。
その「特例校」に認定されると、
1教科あたりの授業時間数を最大1割減らして、その分を他教科に上乗せすることができます。(総合的な学習、道徳、などの年間の授業時間数が35コマ以下の教科は対象外になります。)
教科間で授業数を調整することが目的なのではなく、
伝統文化教育、主権者教育、消費者教育、法教育、知的財産教育、郷土教育・環境教育、生命の尊重に関する教育、健康教育、食育、安全教育 というような現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力の育成に関する授業の時間を確保する狙いがあるようです。
条件として以下のようなことが定められています。
・ 指導要領で定められた学習内容は削減しないこと
・年間の総授業時間数は確保すること
・保護者・地域に対して特別の教育課程を編成・実施していることを明らかにするため、事前に説明するとともに、学校ホームページでも公表すること
学習指導要領の改定に伴い、中学校では今年度から教科書が変わりました。
授業の進め方や評価の基準が変わったりして、困惑している方も多いと思います。
それに加えて、
「小中の授業配分 学校に裁量」
と書かれると、全ての学校でそうなるのか、また新しいことが始まるのかと心配になりますが、現時点では「特例校」での実施となることが今回の記事で伝わればと思います。
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