【Shake it off. vol.014】 red red red
最近“赤”が足りないなーと思っていた。それもそのはず、ここ半年顔はマスキングされ、大好きな赤リップを纏えていないんだから。
季節問わず赤リップはマストアイテムだった。髪を短くしてから、より一層手放せなくなっていた。それはきっとフェミ二二ティーを外へ表現し、自らも内で感じたかったからだったのかもしれない。逆を言えば髪が長かったころの自分より赤が似合うようになったし、全体的にバランス良く纏いやすくなったとも言える。今思えば昔から小物や面積が少ないものに赤を取り入れてコーディネートすることが好きだった。バッグ、靴、ネイル、リップ、ルビーの指輪…。ちなみにルビーは私の誕生石。だからなのか、赤は私にとって特別な色になっている。この指輪については以前こちらに書いたジュエリーの中のひとつ。母が若かりし頃、一目惚れして自分で稼いだお金で購入したルビーの指輪を受け継がせてくれた。
さて話を戻すと、赤を身につけたり取り入れたりすることが多かった私だが、それは一体何故だろうと考えてみた。考えて考えてぐるっと回って、まずひとつに【肌がキレイに見える】ことともうひとつ、【女性性が奮い立たされる】という2つの理由がどうしてもやっぱり浮かび上がった。正に正しく、私の理由はこの2つ。それ以上でも以下でもない今のところは。
【肌がキレイに見える】は血色感が増すということにも繋がる。内側からじゅわっと沸き上がる高揚感を頬や唇に表現するには赤がやっぱり重要で要。それだけで健康的でイキイキして見え、一点の赤が肌の透明感をより引き立たせてくれる。S/Sは果実のようなフレッシュな赤を、A/Wは濃くディープな赤を唇にはのせたくなる。赤は赤でも幅は無限にあって、色んな自分を表現できる。そう考えると赤って主張の激しい色と思われがちだけど、面積を少なくすることで他を引き立たせてくれる救世主にもなる。使わない手は、ない。
次に【女性性が奮い立たされる】ということ。これは冒頭でも話した通りフェミ二二ティーというやつ。赤い小物を取り入れるとき、赤いリップを引くとき、決まって“私は女である”と感じずにはいられない。気持ちが上がるし、気合いが入る。そんな力をくれる意味合いが赤にはあると私は思う。力という意味では何かを決意するとき、始めるとき、勇気を出すとき…。そんな踏ん張りどころでも赤に頼りたくなるんだ。そう考えると随分と私は赤に助けられてきたんだなと改めて思う。赤リップが纏えなくなって半年、今はアイメイクに赤を取り入れることがマイブームになった。
色って面白い。学生時代に色彩検定を習得したものの、改めて色について興味が湧いてきている今日この頃。検定のための学びではなく、身につけることで得られる効果とか心理とか深いマニアックなそんなところを追求したいと今は思う。だってチョイスする色によってその人の深層心理との結びつきが躊躇に現れるし、急に気になる色になったかと思えば、急に選ばなくなったりしっくりこなくなる色もある。それは自分の立ち位置、現在地を知らせてくれているようで、やっぱり面白い。…ということは、私の現在地はどうも“始めるとき”らしい。(自分でも薄々気がついていたけども)マスキングの下に赤リップやチークを忍ばせて、自分を奮い立たせるのも今だけの楽しみと感じられるようになってきたのは大きな成長かもしれない^^
9月、秋。誰のためでもなくただ自分のために色を纏って着飾るのもありかもしれない。あなたのお守りカラーはありますか?