「フェイク広告」について、アドテク担当として思うこと
「ネット広告の闇」、もうすぐで放送です。
次回のあらすじがwebサイトにアップされていました。
「○○(有名芸能人)さんが絶賛!」「△△(人気女優)も愛用!」いまネット上に、こうした表現の広告があふれている。この中に、有名人の名前や写真を勝手に使い、架空の体験談を載せているケースがあることがわかった。一体、誰が。追跡した。(『ネット広告の闇』取材班)
メディアでアドテクを担当しているものとしては、こういった広告はよく目にします。
基本、こういった広告(フェイク広告といわれるような)をメディアに出ないように運用は行い、マネタイズを進めています。
(フェイク広告のような広告を掲載したほうが単価が高く、収益は伸びますが・・)
・クリエイティブ
・ドメイン
・出稿社名/媒体名
事業者の管理画面、もしくは運用メディアを閲覧しおかしなバナー、広告がでていないかチェックし、上記3つのどれかで対策を行います。
メディアによって、担当によって、掲載可否のチェックをおこなっていないところももろんあります。
わたしは、担当としてこういった広告はブロック対象としています。
いち消費者、利用者としてメディアを使った場合、邪魔ですし不快な思いされるのも嫌です。
また、短期的に収益があがったとして、中長期的にみると単価が落ち、収益が下がってくるのではないかと考えての対応を長いことしてきました。(こういった騒ぎになるのはなんとなく業界が長い分、いろんな方とお話をし、聞き、感じていた部分もあります。)
ブロックなど対応することにより、今までよりは単価、収益は下がります。
そのため、他の広告で収益をあげることで全体としては下がらないようにし、また下がった場合でも「これが本来の収益です」と言えるようにしています。
・収益単価が高いため、ブロックすると収益が落ちる
・手が回らない(複数の事業社を接続しているため、各管理画面でブロック対応を行う必要、または担当者へ連絡を行う必要があるため)
・気にしていない
いろんな理由があり、でてきないところも結構あります。
仕事柄、他メディアの掲載バナー、広告枠などみることが多いのですが、対応している、していないをみる広告枠があります。
レコメンドウィジェット型 インフィードバナー広告
この枠で、いわゆる「フェイク広告」と言われる広告をよく目にします。
そのためこの枠で、担当の方が対応しているを勝手にみています。
事業社によっても、ここの対応はばらばらだったりします。
事前審査で掲載可否を行っていたり、ほぼなんでもOKで審査を通しあとはメディア側で判断してください、との考えだったり。。
このフェイク広告と言われている広告、アフィリエイト広告でよく見るな、という印象です。
バナーで出稿できるところが減ったのか、それともインフィードバナー広告が相性がよく効果が良いのかはわかりません。
ここで厄介なのが、ブロックやブラックリスト対応したとしても、掻い潜ってきます。
どういうことかといいますと
ブロックしても、「ドメイン変更」「媒体名変更」してまた登録し掲載をしてきます。
つまり、この広告を掲載運用している媒体、担当などはグレーなことをしている、とわかっているんではないでしょうか。
ここがわかっているということは、アフィリエイト事業社も知っている?
また、審査や広告を通しているレコメンドやインフィード広告の事業社もわかっている?のかな、、、と思ったり。
あくまでも推察です。
また、レコメンドやインフィード広告の事業社に限ったことでもありません。
単価が高く、収益があがるというのは事実なわけで、対処するのも難しいのでしょうか。
しかし、クローズアップ現代+で特集され、放送される以上、何かしらの対策や動きが必要になってくるのではないでしょうか。
特集される前に、なにかしらしていく必要があったのでしょう。
わたしも当事者としてどのようにしていかなければ考えないといけないですし、引き続き話をしていかなければならないと考えています。
メディアとして、フェイク広告や変な広告など、ブロックし排除。
配信事業社も同じでしょうか。
代理店などは案件を受け付けない。バナー配信しない。
アフィリエイトは、審査強化、ブラックリスト作成・・・とかになるのでしょうか。
メディア、事業社、広告主、、それぞれの領域でなにができるでしょうか。
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