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81.カチカチクッキー
昔からお菓子作りが好きで
こどもが生まれてからも
クッキーや簡単な焼き菓子などはよく作っていた
ある時
NHKのためして〇〇〇という番組で
美味しいクッキーの作り方を紹介されていて
早速そのレシピでクッキーを作った
バターをたっぷり使ったもので
サクサクのすごく美味しいクッキーができた
それまで作ってきたクッキーの中で一番おいしいと思った
瓶に詰めてテーブルに置いた
仕事から帰ったモラオに
美味しいクッキーができたと早速勧めた
モラオはクッキーを一枚食べた
すると・・・・
俺様はこんなクッキーは嫌いなんだ
モラ姉がよく作ってくれた
トースターで作る薄くてカチカチのクッキーが好きなんだ
そう言ってのけた
仮に
カチカチクッキーが本当に好きだったとしましょう
そうだったとしても
それ、ワタシに直接言っていい言葉でしょうか?
またしても
モラオの道徳の授業寝ていた問題笑
モラオという名に恥じぬ
モラルに欠けた言葉を平気で投げかけてくる
その時ワタシが思ったことは
二度とワタシの作ったお菓子を食べてくれなくてけっこう
一生カチカチクッキー食べてろ
笑
今なら分かる
モラオはワタシの作ったクッキーがおいしかったから
「すごく美味しい!すごいね!」と言いたくなかっただけだろう
そういう人種
その何年か後・・・
モラ姉とモラ姉のひとり娘と話す機会があり
話題はお菓子作りの話になった
ちなみにワタシはプロのパティシエではないけれど
シフォンケーキやパウンドケーキくらいならひと様にプレゼントできる程度
一方モラ姉はお菓子は全く作らない
興味も好きでもなさそう
モラ姉から
いつもおやつは手作りしてるの?など聞かれていた
その時に例のクッキー事件の話をして差し上げた
お義姉さま
モラオさんは
お義姉さまのトースターで作るクッキーがお好きなんだそうですよ
薄くてカチカチのクッキーがお好みだといつも言われるんですぅ~~♪
作って差し上げたら喜ぶと思いますぅ~~♪
それを聞いたモラ姉の娘は笑った
えー!なにそれ笑
モラ姉はクッキーを思い出したのだろうか
恥ずかしそうだった
笑い話の小ネタにして少しすっきりした