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イン・ビトウィーン → 永井天陽 遠回りの近景
埼玉県立近代美術館にて、企画展「イン・ビトウィーン」とアーティスト・プロジェクト#2.07「永井天陽 遠回りの近景」を観た。
イン・ビトウィーン
イン・ビトウィーンは、3人の収蔵作家と1人のゲスト・アーティストの作品で構成され、さまざまな手法を用いて他者との境界やアイデンティティについて思索を深める足跡が紹介されている。
メカスの作品を見ることができてよかった。2024年1月28日まで。
https://pref.spec.ed.jp/momas/2023in-between
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李禹煥の影響がみられる?《線より》も展示されていた。
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シュルレアリスム全開。夫の白木正一とともに埼玉県飯能市に居住した早瀬。モデルとなっているのも、飯能の詩人・作家の蔵原伸二郎。
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自身が撮影した16mmフィルムから数コマ程度の部分を抜き出し、写真として焼きつける「フローズン・フィルム・フレームズ」シリーズ。
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家の内と外の境界にある窓を拡大して映像化している。
永井天陽 遠回りの近景
埼玉県飯能市出身の永井天陽。内と外、かわとかたち、異なる素材がひとつになって生まれる、ささやかで圧倒的な違和感。鳥の剥製を既製品の容器に収めた《urnto》シリーズは、けっこう精神的にくる。
地元飯能の作家さんだし、今後も注目したい。こちらも2024年1月28日まで。
https://pref.spec.ed.jp/momas/artist-project207
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聖母マリア像の中にバービー人形。
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招き猫の中にウサギのぬいぐるみ。
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オレンジの「かわ」をかぶったリンゴ
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「かわ」と「かたち」のずれ。「かわ」にはボードの孔が写されている。
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既製品の型に押し込められた「鳥だったもの」が、鳥のように枝にとまっている。
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吹き抜けのセンターホールにたくさんの「鳥」が展示されている。