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辰野登恵子 → クゥワイ・サムナン → Rhizomatiks

TERRADA Art Complexにて、ANOMALY「辰野登恵子展」、小山登美夫ギャラリー「クゥワイ・サムナン Das Pralung(目覚める精霊たち)」、KOTARO NUKAGA「Rhizomatiks Beyond Perception」を観た。

辰野登恵子の作品が観たくて天王洲のANOMALYへ。他のギャラリーでもおもしろい展示があった。

辰野登恵子展

抽象画家として知られる辰野登恵子は、外からやってくる形象(地下鉄の駅の壁面タイルとか)から「抽象のイメージ」をつかみ取り、画面に定着させていたという。展示では、本格的な絵画制作を始める前の初期の版画作品や、丸や菱形、箱型など様々な形象イメージが描かれた作品が展示されていた。

辰野登恵子は埼玉近美の企画展以来だった。口数が多いような少ないような、不思議な魅力のある作品たち。小さいけれど心地よい展示だった。

会期は2024年9月7日(土)まで。
http://anomalytokyo.com/exhibition/toekotatsuno-soloexhibition-2024/

クゥワイ・サムナン Das Pralung(目覚める精霊たち)

クゥワイ・サムナンは、国際的に高い評価を得ているカンボジアのアーティストとのこと。展示されている作品は、迷彩布とより合わせて編まれた蔓により、パーリ語やクメール語の単語(水の主、火、土など)をかたち取られたものが主だった。

また、作家が「10年以上ぶりに自らの身体を使ってパフォーマンスを行う決意をし、3日間にわたり炎天下で1日数時間を過ごし」て制作した真鍮の作品と、その制作過程の映像作品が展示されていた。展示室には、カンボジアの大自然の中で作家が真鍮を叩き続ける音が響き、なにか儀式的な空間となっていた。

会期は2024年8月10日(土)まで。
http://tomiokoyamagallery.com/exhibitions/samnang024/

Rhizomatiks Beyond Perception

ライゾマティクスが、既存の基盤モデルを一切使用せず、ライゾマティクスの映像作品のみをゼロから学習した画像生成AIを新たに開発したという。モニターには、自動生成され絶えず形を変化させる映像が流れていた。ちなみに、このAIモデルは550万円+税で購入可能とのこと。

会期は2024年10月14日(月・祝)まで。
https://rhizomatiks.com/work/rhizomatiks-beyond-perception/

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