安倍昭恵問題
安倍晋三首相の夫人・昭恵さんは日本の“ファーストレディ”である。しかしながらこれまで様々な問題を引き起こし、“ワーストレディ”とまで揶揄されている。そんな安倍昭恵さんについて調べてみた。
■安倍昭恵の生い立ち
安倍昭恵さんは、1962年6月10日生まれで現在57歳。父は森永製菓前社長の松崎昭雄。森永製菓創業者の森永太一郎の曾孫に当たる。聖心女子学院初等科・中等科・高等科を経て、聖心女子専門学校英語科を卒業後電通に入社した。
1987年6月9日、職場の上司の紹介で当時父・安倍晋太郎代議士の秘書官だった安倍晋三氏と結婚している。
2006年9月夫・晋三代議士が内閣総理大臣に就任すると、昭恵さんは日本のファーストレディとなった。44歳という若いファーストレディだった。
第1次安倍内閣の際に昭恵さんの言動がそれほど問題になったような記憶はない。しかし、2012年12月第2次安倍晋三内閣が発足すると、昭恵さんの奔放ぶりはたびたび世間を騒がした。何かと政府の政策に反する発言が目立つようになってくるのである。
例えば、2016年に小池百合子・東京都知事との対談で昭恵さんは「『日本を取り戻す』ことは『大麻を取り戻す』ことだと思っています」と発言した。政府の方針に反して産業用大麻の解禁を主張した件は国会でも問題となった。
夫の政策にも表立って反対する昭恵さんは、自身のことを「家庭内野党」と称していたという。
■森友学園問題
2017年に問題となった森友学園をめぐる疑惑においても“安倍昭恵”の名前は何度となく登場した。昭恵さんは森友学園が開校予定であった「瑞穂の國記念小学校」の名誉校長を務めることになっていたが、そのことが国有地の払い下げの際の価格が8億円から1億円にと不当に安くなった要因ではないかとの疑惑となったのである。森友学園の籠池泰典理事長(当時)は証人喚問の際に、安倍昭恵さんから安倍首相名義の寄付金100万円を渡されたと証言している。山本太郎・参院議員はこれらの疑惑をロッキード事件に準え“アッキード事件”と皮肉った。
安倍首相は国会で「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める。」と答弁していた。実際に昭恵さんが関係していたかどうかはわからないのだが、昭恵さんのそれまでの言動を見る限り、彼女が良かれと思ってやっていてたとしても不思議ではない。安倍首相も「離婚ができるならとっくにしてるよ。(総理という)立場がなければね。」と語っていたとされる。
■即位の礼正殿の儀
安部首相と昭恵さんは、自宅の別の階にそれぞれ別に住んでいる“家庭内別居”だとも言われている。確かに最近の昭恵さんの言動はそのことを裏付けている。
私がその事を感じたのは2019年11月22日の「即位礼正殿の儀」の時であった。式典に参列していた昭恵さんは、短いスカートに、極端に幅の広い袖のドレスといういで立ちであった。他の女性参列者が着物やロングドレスであったことを考えると、どうにも場違いである。
Twitterで「まるでキュベレイ」であるとの意見を見て同意(笑)
写真で見ると昭恵さんは終始渋い顔をしている。ひょっとしたら回りの先輩議員夫人たちから非常識だと叱られたのかもしれない。大きな行事であるというのに、事前に他の出席者と服装について相談したりはしなかったのだろうか? いや、それ以前に夫である安倍首相と話してすらいないのではないか?
■新型コロナウィルスと花見騒動
新型コロナウィルスによって外出自粛が求められていた2020年3月下旬、昭恵さんが大人数で花見を行なっていたのではないかとの疑惑が週刊誌に報じられた。
安倍首相は国会でそのことについて問われると、「都内のプライベートのスペースであるレストランで知人と会合を持ち、その際に桜を背景に記念写真を撮った」ものであると説明した。「レストランの敷地内の桜のもとで撮ったもの」であり、「東京都が自粛を求めている公園での花見のような宴会を行なっていたという事実はない」のだという。
ところが、意外な所からこの写真の真偽が明らかになった。写真にはNEWSの手越祐也が映っているのだが、その手越の髪型を見て、ジャニーズファンが去年のものではないかと指摘した。
もしそれが事実だとすれば、この写真に関しては昭恵さんは無実であり、2006年のライブドア事件の際の偽メールにも匹敵するでっち上げだといえる。
それにしても不思議なのは、この写真が本当に去年のものだとしたら、なぜ夫である安倍首相は今年のものと認めてしまったのだろうか? 普通の夫婦であれば、妻の写真を見てそれが今年のものかそうでないかぐらいはわかりそうなものである。仮にわからなかったとしても、妻の写真が問題になっている時点で、事の真偽を問い質すのであろう。例え安倍夫婦が先に述べたように別居状態であったとしても、電話やメールなりで確認をすることはできる。それをしなかったという事は、すでに安倍晋三夫妻が夫婦としての実態を持っていないと言うことを証明しているのではないか。
安倍晋三首相は、外遊などで昭恵さんを伴っている時、さりげなくエスコートするなど、夫婦仲の良さをアピールしているのだが、実態が仮面夫婦であるとすれば、それも対外的なパフォーマンスなのではないかと思えてくる。
そういえばごく最近、国会中継を見ていて安倍晋三首相のマスクの糸のほつれが気になった。安倍首相自身が洗って再利用しているのだというが、きっと昭恵さんが彼のマスクを繕うなんて事はないのだろう。
■安倍晋三はゲイか?
最近、安倍晋三首相を見ていて、私はひょっとしたら彼が同性愛者なのではないかと感じてきた。安倍首相の物腰が女性的である事もそうなのだが、昭恵さんにミュージシャン・布袋寅泰との不倫報道があった一方で、安倍首相にはいわゆるスキャンダルがほとんどない。かつて週刊誌に福岡のホステスとの間に隠し子がいるとの報道がなされたことがあるというが、真相は不明である。
安倍夫妻には子供がいない。かつては不妊治療も行なっていたというが、結局不成功に終わっている。不妊の原因というのがそもそも安倍首相の性的嗜好であったとすれば、安倍首相が奔放な昭恵さんをかばい続けるのも理解できる。
そういえば昭恵さんは2014年のLGBTの祭典「東京レインボープライド」に出席し、LGBT支援を表明したこともあった。
■宇佐旅行とドクター・ドルフィン
昭恵さんは3月15日にも約50人の団体で大分県の宇佐神宮に参拝していたことを週刊誌に報道されている。
まだ緊急事態宣言こそ出されていなかったが、安倍首相が新型コロナウイルスから「自らの身を守る行動を」と警戒を呼びかけた翌日のことであった。
しかも、その団体というのが、“ドクタードルフィン”こと松久正医師が主催する「神ドクター降臨 in Oita」というスピリチュアルなツアーで、主催の松久医師は「薬や手術というものを一切使いません。患者自身で問題(人生も身体も)を修復する能力を最大限に発揮させます」と主張していたことから騒動が大きくなった。
安倍首相は4月17日の衆院厚生労働委員会で、「神社の参拝は密閉ではない。3密が重なったら駄目だと申し上げている」と問題はなかったとの認識を示した。
■実は昭恵隠し?
このところ何か大きな事件が起きるたびに、昨年2019年に大きな問題となった「桜を見る会」を安倍政権が世間から隠すために起こしたことだと揶揄されている。甚だしいものとなると地震も台風も、芸能人の結婚も、麻薬での逮捕も、トランプ米大統領によるイラン攻撃も、北朝鮮の飛翔体の発射もみんなそうだというのだ。この新型コロナウィルスの流行でさえも、安倍政権による桜隠しなのだそうである。
新型コロナウィルスが問題とされるようになってからも、しばらくの間は野党勢力は桜を見る会についての追及を緩めなかった。4月20日になって安倍首相は新型コロナウィルス対策のために国民一人ひとりに10万円を給付する事を決めたが、これもやはり桜隠しだと言われている。だが本当のところは、相次ぐ安倍昭恵問題を国民の目から逸らすのが目的だったのだと言われたらそれもきっと納得してしまうだろう。
■ファーストレディの自粛要請
4月29日からゴールデンウィークに入った。5月2日から6日までは5連休となる。緊急事態宣言が出されている今、国民には一層の外出自粛が求められている。4月28日の衆院予算委員会で、安倍首相は国民民主党び渡辺周代議士から、「この連休中に不要不急の外出を避けてほしいと国民に訴える中、最も理解者であるご夫人があちこち行かれるような事態になると、総理の必死の訴えが説得力を持たなくなる。国民に呼びかけている以上は、お約束いただきたい」と、昭恵さんの外出を自重してもらうよう要請を受けた。それに対して安倍首相は「当然、私の妻も含めて、人との接触を8割減らすということで(外出自粛に)全力を尽くさなければならない」と答えたという。
そもそもファーストレディの行動に国会で要請があるということ自体が異例であるが、それに対して首相も「全力を尽くす」としか答えられなかったところに、夫婦間の深刻な溝を感じる。
果たして昭恵さん首相の説得に応じゴールデンウィークを大人しく過ごしてくれるのだろうか。いや、それだけではない、これを機に昭恵さんには心を入れ替えてもっと自分の置かれた立場をわきまえて行動するようにしてもらいたい。“ステイホーム”がそのきっかけとなってくれれば良いと思う。