2024年昭島市長選挙レポート
9月29日告示、10月6日投票で昭島市長選挙が行なわれた。
◆昭島市長選立候補者
昭島市長選挙に立候補したのは次の通り。
3期目を目指す現職の臼井伸介市長に、44歳の弁護士の田所良平候補が挑んだ。
臼井市長は前回同様に自民党、公明党、都民ファーストの会が推薦する盤石の布陣。
一方、田所良平候補は緑の党グリーンズジャパンが推薦している他、共産党が支援している。立憲民主党は前回は対立候補の黒川雅子候補を共産党、社民党と共に推薦していたが、今回は自主投票のようである。田所候補がどこまで現職に食い下がれるか。
◆昭島市長選挙ウォッチ
昭島駅で下車したところ、田所候補が街宣を行なっていた。
残念ながら到着したのは演説が終わった後だったが、通行人に手を振る田所候補を見ることが出来た。
一方の臼井市長には会うことは出来なかった。積極的にSNSはやっていないようだったが、それが現職の余裕なのか。
ポスターにも政策等はほとんど書かれておらず、ただ「昭島大好き!!」とだけある。
◆2020年昭島市長選挙結果
4年前の前回市長選の結果は次の通り。
臼井市長が市民団体市政ウォッチング会長の黒川雅子候補をダブルスコアの大差で下し再選を決めている。投票率は33.93%だった。
◆昭島市長選挙開票結果
昭島市長選挙は10月6日、投票された。
結果は次の通り。
投票率は37.95%で前回を上回った。
結果は、臼井市長が大差で3選を決めた。ただ、臼井市長は前回の21,100票を下回った。投票率が上がっているのに、である。田所候補も前回の黒川候補の10,065票を上回っており、その差は縮まっている。臼井市長への批判票は着実に高まっていたようだ。立憲民主党など他の野党が一致団結して候補を擁立出来ていればその差はもっと縮まっていたかもしれない。
◆総選挙展望
今回の昭島市長選は、総選挙の前哨戦としても重要である。
昭島市は北多摩地区であるが、衆議院では青梅市や西多摩郡などの西多摩地区と共に東京25区となっている。都内では最も広い面積を誇る。25区選出の議員は自民党の井上信治・自民党都連会長。井上代議士は2005年以降、政権交代選挙も含めて常に50%以上の得票をあげて圧勝してきた。初出馬の2003年を除くと対立候補の比例復活すら許していない。それだけの強さを持っている。自民党への逆風は強まっているものの、昭島市長選の結果を踏まえても、井上代議士は安泰と見て良いのではないか。