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資格とか勉強とか仕事とか

友人に相談された
あるセラピーを仕事としてやってみたいけれど、Aの講座は一日講座、Bの講座はちょっと少し本格的な講座で資格は取っても取らなくてもいいっていうんだけど、どっちがいい?

前提が分からんw

話しを聞いていくとずっと主婦だったから勉強する事に慣れていない。子育て中だから時間がない。お金もあまりない。ないない尽くし。でも仕事をしないといけなくなった。そんな状態の彼女が頭を悩ませている。

自分が何もできない人間だと思ってしまい、外で働くことが怖くなるというのは私も経験しているのでよくわかる。以前の記事にも書いたけれど、ほんとスーパーのレジで間違えそうだから無理、シール貼り間違えそうだから無理。工事現場は体力的に無理。そう思っていた時期がありました。

こんなことを言うと「えええ?!うそでしょ?あなたが?」と言われる。PTAの委員会で発言したり、色んな事企画したりね、そういう顔は私の外の顔でして、でもそれが嘘ではなくて、それが出来ていたんだけれど、一歩家に帰ると、全てに自信がなくってね。

でも何かしないと暮らしていけない。私はそういう中で介護に出会った。介護職だった伯母の勧め。貴方なら向いている。ほら沢山折り紙を折ってくれたじゃない。あれ、ご利用者さんたち喜んでいたわよ。色んなアイディア持っているし、面倒見もいい。ぜひぜひ介護の世界に来てよ

そんなふうに背中押されて飛び込んで、そこからのキャリアアップを考えているうちにアロマセラピーを選び、次から次へと、足りないものを求めて勉強していった。

でもこれって確かにある程度のお金がないと出来ない。流石に娘のお金を使いこむような真似はしていないけれど、持っていた貯金は娘に「ごめん。勉強に使わせてくれ!」と謝りつつ、軽自動車新車一台余裕で買える位のお金をつぎ込んでいる。本当なら古くなった車を買い替えた方がいいのに。旅行の一回でも行けばいいのに。それらを取りつかれたように勉強につぎ込んでいたの。最近ようやく娘と「コロナ収まったら温泉に行こうね!」って余裕が出来てきたけどね。

それで分かってきた事は、「一日講座」「短期集中」など便利で簡単な講座程実はその後が大変だという事。それらは確かに「ある程度」の知識や技術が教えてくれる。でもやっぱり長期間しっかりと学んだことには敵わない。そしてその部分が気付けるのなら、そういった講座を利用すればいい。

具体的に言うと、例えば、アロマで一日基礎講座や半日講座がある。ここで学べるのは本当に基礎知識だ。自分で使ったり、家族に使ったりする分には問題ない。でもじゃあ人に教えたり、提供したりして、それでお金を得ようとするのなら全然足りない。インストラクターなら、そこで得た知識をスライド的に生徒に教えるのではなく、更にそこから深く広く知識を展開させないと、質問があったら答えられないじゃない。セラピストならそこで学ぶのはごく一部、もしくは知識だけ。色んな人の体に触れないと分からないことがあるけれど、独学だと限界がある。責任だって生じる。

長い間勉強という事から遠ざかっていると、それが出来るのか不安になるのんだ。自分にそんなに出来るんだろうかって。私もここ数年沢山の資格を取ってきた。介護福祉士はその最たるもので、でもそれがないと仕事ができないっていう資格は一つもない。でもこれだけ勉強したという心の勲章だし、なんならちょっとした営業的肩書。

だから最初の一歩を踏み出す、もしくはブラッシュアップに一日講座や短期集中などを利用するのは問題ないけれど、もしそれだけで、収入につなげようとするならばどっちも反対。資格はいらないというけれど、それは自信にもつながるし、取る位の気持ちがないとだめだよって言っちゃった。偉そうに。

一歩踏み出す勇気であればAの一日講座でもいいと思う。むしろそこから色んなことがやりたい事が出てくるかもしれない。勉強するというきっかけになるかもしれない。学生時代に苦手だった勉強が大人になったら楽しくなる。まさに楽習になる。そこから仕事に繋がっていったら大成功じゃない?

本当は私の生徒として頑張ってみる?格安にしてあげるよ?というのが友情かもしれないけれど、その人が真剣に考えているのであれば失礼な話だし、それに乗っかって本気でなるとは思えない。そもそも私自身まだまだ不安定な状態で右往左往しているんだから、下手な助け舟は出せない。泥船になっちゃうわ。

どこかで時間なり家族なりお金なりが犠牲になる。でもそれが本当に犠牲になるか、後の投資になるかはその人次第。どちらにせよ仕事につなげるならその覚悟が必要。もし彼女に気付いてくれたら、多分大きな一歩を踏み出せる気がする。

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