キャリアプランは時間軸を活用!理想の自分を分解して行動にうつす具体的な方法とは
こんにちは!
今回は「キャリアプランとは?」です。聞いたことあるけど、いまいち理解していない方に向けて、なんとなくわかる!をゴールに説明していきます。
キャリアプランを立てる重要性
「キャリアプラン」という言葉、よく耳にするけれど、実際にきちんと立てている人はどれくらいいるでしょうか?漠然とした将来のビジョンを持っている人はいても、具体的なプランまで落とし込めている人は少ないかもしれません。
しかし、キャリアプランを立てることは、自分らしい働き方を見つけ、充実した人生を送る上で非常に重要です。キャリアプランとは、将来のキャリアパスを具体的に設計すること。
キャリアプランがないまま漫然と日々を過ごしていると、
自分のキャリアの方向性を見失い、迷走してしまう
貴重な機会を逃してしまう
モチベーションが低下し、仕事への意欲を失ってしまう
キャリアアップのチャンスを逃し、成長が停滞してしまう
といったリスクがあります。
逆に、しっかりとキャリアプランを立てることで、
自分自身のキャリア目標を明確化できる
目標達成に向けた具体的な行動計画を立てられる
モチベーションを高く維持できる
キャリアアップの機会を積極的に捉えることができる
自分らしい働き方を実現できる
といったメリットがあります。
特に、時間軸を意識してキャリアプランを立てることは、過去の経験を活かし、現在の状況を踏まえ、未来の目標に繋がっていくでしょう。
過去の棚卸し
キャリアプランを立てる第一歩は、過去を振り返ることです。これまでの経験、スキル、価値観を棚卸しし、自分自身を深く理解しましょう。
経験:学生時代のアルバイト、ボランティア活動、インターンシップ、これまでの職務経験など、どのような経験を積んできたのかを書き出してみましょう。
スキル:専門知識、語学力、コミュニケーション能力、問題解決能力など、どのようなスキルを身につけてきたのかを整理しましょう。
価値観:仕事において何を重要視するのか、どのような働き方をしたいのか、どのような価値観を持っているのかを明確にしましょう。
これらの要素を分析することで、自分の強みと弱みを把握することにも繋がっていくでしょう。また、キャリアの転機となった出来事を振り返ることで、自分がどのような時に成長を感じ、どのような仕事にやりがいを感じるのかを理解することもできるでしょう。
それでは、具体的な例を挙げながら「経験」「スキル」「価値観」をどのように整理していくかみていきましょう。
1.経験
これまでの経験を、時系列で書き出してみましょう。
学生時代
アルバイト:飲食店で接客、塾講師、イベントスタッフ
ボランティア活動:地域の清掃活動、老人ホームでの交流
部活動やサークル活動:テニス部で部長を務める、音楽サークルでライブ活動
留学経験:1年間、アメリカに語学留学
社会人時代
新卒で入社した会社での営業職:新規顧客開拓、顧客管理、提案資料作成、プレゼン
2社目で経験したマーケティング職:市場調査、データ分析、広告運用、キャンペーン企画
副業:Webライター、ブログ運営
2. スキル
経験から得られたスキルを整理しましょう。
コミュニケーション能力:接客経験、プレゼン経験、チームでの活動経験から培われた
語学力:留学経験、海外顧客とのやり取りを通して向上
問題解決能力:困難な状況に直面した際に、解決策を見つけ、実行してきた経験から身についた
企画力:イベント企画、キャンペーン企画を通して培われた
文章力:Webライター、ブログ運営を通して向上
データ分析力:マーケティング職でのデータ分析経験から習得
ITスキル:業務でExcel、PowerPointなどのソフトを使いこなす
3. 価値観
仕事において何を重要視するのか、どのような働き方をしたいのかを考えましょう。
人との繋がりを大切にしたい:接客やチームでの活動を通して、人との繋がりから喜びや達成感を感じてきた
創造性を活かしたい:新しいアイデアを生み出し、形にすることにやりがいを感じる
成長できる環境で働きたい:常に新しいことを学び、挑戦できる環境を求めている
仕事とプライベートのバランスを重視したい:ワークライフバランスを大切にしたい
社会貢献できる仕事に就きたい:自分の仕事を通して、社会に貢献したい
これらを整理していく上でのポイントは、経験は、単に職務経歴書のように羅列するのではなく、その経験から何を得て、どのように成長できたのかを意識しながら書き出す。スキルは、具体的なエピソードを交えながら、客観的に記述する。価値観は、なぜそう思うのか、その根拠を明確にしていきましょう。
現在の分析
過去を振り返ったら、次は現在の状況を分析しましょう。
仕事内容: 現在の仕事内容、役割、責任、権限などを客観的に把握しましょう。
職場環境: 職場環境、人間関係、企業文化、待遇などを評価しましょう。
仕事への満足度: 現在の仕事に満足している点、不満に感じている点を具体的に書き出してみましょう。
現在の状況を分析することで、キャリアプランの方向性を決める上で重要なヒントを得ることができます。
それでは、過去に続き、具体的な例を挙げながら「仕事内容」「職場環境」「仕事への満足度」をどのように整理していくかみていきましょう。
1.仕事内容
現在の仕事内容を客観的に把握します。
具体的な業務内容:
営業企画:新規顧客開拓のための戦略立案、営業資料作成、プレゼン資料作成、営業チームの進捗管理、KPI管理
チームマネジメント:5名のチームメンバーの育成、指導、評価、モチベーション管理
顧客対応:顧客との商談、契約交渉、アフターフォロー
社内調整:マーケティング部門、開発部門との連携、情報共有
役割・責任:
営業目標達成の責任
チームメンバーの育成とパフォーマンス向上
顧客満足度の向上
新規事業の企画・立案
権限:
営業戦略の決定
チームメンバーへの指示・指導
予算執行
新規取引先の開拓
2. 職場環境
職場環境を様々な角度から評価します。
労働時間:平均残業時間30時間/月、フレックスタイム制あり
人間関係:上司や同僚との関係は良好、チームワークを重視する社風
企業文化:チャレンジ精神を重視する、風通しの良い社風
待遇:給与、福利厚生、休暇制度は業界平均レベル
オフィス環境:新しいオフィスビル、清潔で快適な執務スペース、フリーアドレス制
設備:最新のPC、デュアルモニター、無料Wi-Fi、社内カフェテリア
3. 仕事への満足度
現在の仕事に満足している点、不満に感じている点を具体的に書き出します。
満足している点:
チームで協力して目標達成する喜びを感じられる
新規事業の企画など、チャレンジングな仕事に携わることができる
自分のアイデアを活かせる
上司や同僚に恵まれ、働きやすい環境
不満に感じている点:
残業が多い
給与が低い
キャリアアップの道筋が見えにくい
業務内容にマンネリを感じている
これらを整理していく上でのポイントは、仕事内容は、できるだけ具体的に、詳細に書き出す。職場環境は、良い点だけでなく、改善点も挙げる。仕事への満足度は、感情的な表現ではなく、具体的な理由とともに記述してみましょう。
未来の設計
過去と現在の分析を踏まえ、いよいよ未来のキャリアを設計していきます。
目標設定:5年後、10年後、そして長期的なキャリア目標を設定しましょう。目標は具体的であればあるほど、実現しやすくなります。
必要なスキル・経験:目標達成に必要なスキルや経験を明確化し、不足しているものがあれば、どのように補っていくかを検討しましょう。
行動計画:目標達成に向けた具体的な行動計画を立てましょう。資格取得、スキルアップのための研修、転職活動など、具体的なアクションプランを策定することで、目標達成に近づきます。
ここからはこれまで事例として書き出した「過去分析」と「現在分析」を基に、具体的な「目標設定」「必要なスキル」「行動計画」について例をあげてみていきましょう。
おさらい【過去分析の事例】
経験:飲食店アルバイト、塾講師、アメリカ留学、営業職、マーケティング職、Webライター副業
スキル:コミュニケーション能力、語学力、問題解決能力、企画力、文章力、データ分析力、ITスキル
価値観:人との繋がり、創造性、成長、ワークライフバランス、社会貢献
おさらい【現在分析の事例】
仕事内容:営業企画、チームマネジメント、顧客対応、社内調整
職場環境:残業多め、良好な人間関係、チャレンジ精神重視の社風
仕事の満足度:チームワーク、チャレンジングな仕事に満足、残業の多さや給与の低さに不満
これらの分析結果を踏まえた未来の設計例
1. 目標設定
短期目標(5年後):
Webマーケティングの専門性を高め、マネージャーとしてチームを率いる
英語力を活かして、海外事業にも携わる
ワークライフバランスを実現し、プライベートも充実させる
長期目標(10年後):
Webマーケティングのスペシャリストとして、業界で recognized される存在になる
自分のスキルや経験を活かして、社会貢献できる事業を立ち上げる
2. 必要なスキル・経験
Webマーケティングスキル:SEO、SEM、Web広告、コンテンツマーケティング、SNSマーケティング
マネジメントスキル:リーダーシップ、コーチング、コミュニケーション、人材育成
語学力:ビジネスレベルの英語力
事業企画力:新規事業のアイデア発想、事業計画作成、資金調達
3. 行動計画
Webマーケティングスキル向上:
オンライン講座を受講する
専門書を読み、最新情報に精通する
実際にWebサイトやブログを運営し、実践経験を積む
Webマーケティング関連の資格を取得する
マネジメントスキル向上:
マネジメント研修に参加する
リーダーシップに関する書籍を読む
上司や先輩のマネジメント手法を学ぶ
チームメンバーの育成に積極的に取り組む
語学力向上:
オンライン英会話を受講する
英語のニュースやドラマを見る
海外のビジネスパーソンと交流する
事業企画力向上:
ビジネスプランコンテストに参加する
起業家コミュニティに参加し、情報交換や networking を行う
興味のある分野のビジネス書を読む
新規事業のアイデアをまとめ、具体的な計画を立てる
その他
現在の会社でキャリアアップを目指すか、転職を検討するか、将来のキャリアパスを検討する。
ワークライフバランスを実現するために、時間管理術を身につけ、効率的に業務を進める。
プライベートの時間も充実させ、心身ともに健康を維持する。
このように、過去の経験や現在の状況を分析した上で、具体的な目標を設定し、必要なスキル・経験を明確化し、行動計画を立てることで、キャリアプランを実現に近づけることができます。
抽象的なことを小さく分解し考える
キャリアプランに限った話ではないですが、目標達成において「抽象的なことを小さく分解し、行動に移していく」ことは非常に重要です。なぜなら、抽象的な目標は、漠然としていて、どこから手をつければ良いのか分かりにくく、行動に移しにくいからです。
例えば、「Webマーケターになる」という目標は抽象的です。
これを、「Webマーケティングのスキルを身につける」「Webマーケティングの仕事に就く」「Webマーケティングで成果を出す」のように分解していくことで、より具体的になり、行動に移しやすくなります。
さらに、
「Webマーケティングのスキルを身につける」
→ SEOの知識を習得する
→ SEOの資格を取得する
→ Webサイトを制作し、SEO対策を実践する
のように、より小さなステップに分解することで、具体的な行動が見えてきます。
このように、目標を小さく分解していくことで、
目標達成までの道筋が明確になる
各ステップが達成可能なレベルになるため、モチベーションが維持しやすい
進捗状況を把握しやすくなり、軌道修正がしやすい
行動に移しやすくなる
といったメリットがあります。抽象的な目標を達成するためには、
目標を分解する:大きな目標を、より小さなサブ目標に分解していく。
具体的な行動計画を立てる:各サブ目標を達成するための具体的な行動計画を立てる。
行動に移す:行動計画に基づいて、実際に行動を起こす。
評価と改善:行動の結果を評価し、必要があれば改善を行う。
というプロセスを繰り返すことが重要です。
分解で考えるキャリアプランの例
「将来は海外で活躍できる人材になりたい」という抽象的な目標を例に考えてみましょう。
目標を分解する:
英語力を向上させる
海外で働くために必要なスキルや知識を身につける
海外で働くための情報収集を行う
海外で働くためのネットワークを作る
具体的な行動計画を立てる:
英語学習:毎日30分、オンライン英会話を受講する
スキルアップ:国際ビジネスに関する書籍を読む
情報収集:海外求人サイトを定期的にチェックする
ネットワーク:国際交流イベントに参加する
行動に移す:
実際に英会話を受講してみる
書籍を購入して読んでみる
求人サイトに登録してみる
イベントを探して参加してみる
評価と改善:
英語学習の成果を測るために、定期的にテストを受ける
読書で得た知識を、どのように活かせるか考える
求人情報の探し方や応募方法を改善する
イベントで出会った人と、継続的に交流する
このように、抽象的な目標を具体的な行動に落とし込むことで、目標達成の可能性を高めることができます。
以上「キャリアプランとは」でした。