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ニコチネルパッチ禁煙体験談 その後
市販のニコチネルパッチを使った禁煙開始から、半年が経った。
そもそも毎週1本記事を書くつもりでいたけれど、執筆できたのは以下の5本だけ。なんて飽き性なの。
今回は「その後」と題して、ニコチネルパッチで禁煙してみてしばらく経つけど結局どうなったの?という点、ハッキリさせようと思います。
【挑戦者基本データ】
まずはおさらい。
性別:女性
年齢:30代前半
職業:会社員
喫煙歴:およそ10年
喫煙本数:MAX40本/日
禁煙経験:あり(就職を機に、ニコチンガムで。3ヶ月で挫折)
禁煙の理由:タバコがなくても精神安定できる人間になりたいから
今回の禁煙プラン:市販のニコチンパッチ(ニコチネルパッチ)で。商品案内に記載の8週間プラン(パッチ20を6週間&パッチ10を2週間)で完全卒煙する! → パッチ20を3週間だけ使用し卒煙!
禁煙は続いたのか
ニコチネルパッチでの禁煙開始から半年が経った今、どうしているかというと…
無事吸わずに生きております!禁煙成功!!
喫煙欲のピークは実際に3週目くらいまでで、以降は押し寄せる「吸いたい!」の波が徐々に小さくなっていったのでした。2ヶ月目には、たばこのことなどもうすっかり忘れてしまっていました。
タバコを止めて叶ったこと
上記の記事で、禁煙したてホヤホヤの私は「禁煙したらしたいこと」として以下の5つを挙げていた。
銀座で買い物したい
カフェに長居したい
ゆっくりお風呂に入りたい
飲み会に行きたい
浮いたお金を自己実現に回したい
銀座で買い物したい
叶いました!そもそも銀座は嫌いな街のひとつだったのです。素敵なお店がたくさんあるのに、喫煙所が少なすぎるから。
だからこれまでは、有楽町の吸えるお店でしこたまニコチン摂取して、リストアップした銀座のお店を駆け足で巡り用事を済ませていました。そしてまた、さっと有楽町に戻って一服し、再び銀座に繰り出し、また有楽町へタバコを吸いに戻る。
まるで素潜りのようです。水面の上が有楽町、海底が銀座。
単に、私が「銀座の吸える店」を開拓できていないだけかもしれません。ただ、入念に計画を立てて臨まなければならない街には違いありませんでした。
だからこそ、銀座で人を待たないといけなくなった時は頭に血が昇る思いがしました。ボンベを持たず素潜りの私に、ずっと海中にいろと?冗談じゃない!と。
それが今では、店内で「アレもいいな」「コレもいいな」と優柔不断っぷりを存分に発揮できます。
銀座に限らず、もう喫煙所の位置を気にせず街ブラを楽しめるようになったのが嬉しい。心に余裕ができました。
カフェに長居したい
これも叶いました!常識の範囲内で、ゆっくり過ごさせていただいています。
喫煙していた時は、当然そこに喫煙席があることを調べてから入店します。
が、空きがないこともしばしばで、その度フラストレーションを溜めていました。
それに、喫煙席というのは店の奥に設けられていることが多いので、店の奥まで進まないと喫煙席の空席状況はわからないようになっています。
冷え切ったカップを置いて、ダラダラとスマートフォンを触る先客を、これまで何度睨みつけたことか。
いまは、店先から空席があるかどうかさえわかれば良いのです。これはかなりの負担軽減です。
ゆっくりお風呂に入りたい
成就しております!サウナが趣味の私ですが、喫煙欲のせいで最大3セットくらいしか出来なかったところ、もう体力の限り楽しめるようになりました。
温浴施設は喫煙所が設けられていることが多いのですが、それでも施設の客層によってはものすごく混雑している場合もあるのです。
今は喫煙所の人数制限がかかっていることもあるので、長い長い列に並ばないと吸えなかったりします。
飲み会に行きたい
大人数での会食の機会はまだありませんが、少人数の食事会は叶いました!
もう席で吸える飲食店は絶滅危惧種。喫煙所があることすら稀かと思います。
だから喫煙していたころは、人に食事に誘われると体がこわばったものです。ランチならまだしも、長時間吸わずにいるだなんて。いくら食事が美味しくても、ニコチンの奴隷だった私には拷問に等しかった。
いまはどこのどんなお店でも、お誘いに尻尾を振ってついていけるようになりました。
浮いたお金を自己実現に回したい
はいキタこれ。これは…叶ったといえば叶ったのですが、少し問題が発生しています。
といいますのも、今まで月4万円をタバコ代としてドブに捨てていたのだから、と気が大きくなってしまったのです。
これまで着ていた価格帯より高い服を平気でポンポン買うようになった
欲しい本があったら遠慮なく買うようになった。積読マシマシになってる
喫煙所を気にせず出かけられるのでレジャーにお金をかけるようになった。映画とか
外食のランクを上げてしまった
ざっくり言えば、やることはほぼそのままに、生活の水準だけを上げてしまったのです。「自己実現」とはまたちょっと違うベクトルに進んでしまっています。これはいかんぞ。
具体的には、モノよりサービスにもっとお金をかけるようになりたかったのです。
せっかく東京にいるのだから、観たいライブに行く、会いたいトレーナーさんのパーソナルトレーニングを申し込む、評判のよいヘアサロンで施術を受ける…
もう吸いたくなくなったとは言え、心がちょっぴり寂しいままなのでしょうか。モノを買うことで自分を満たすようになってしまいました。この浪費癖は、要改善と思っています。
結論:禁煙してよかった
総じて、禁煙は私の暮らしを前向きにしたと思います。
浪費癖に関しては、吸っていようがいなかろうが生じた問題かもしれませんし。
ひどく落ち込んだ日に「あぁ、こんなときタバコが吸えたらなぁ」と思うことはあります。喫煙所のそばを通った時に、ふとすこし昔のことを思い出しては、思いっきり深呼吸してタバコの香りを堪能することも。
でも、喫煙が根本から問題解決してくれるものではないことを、今の私は理解できています。
安く買えてどこでも吸えた、00年代くらいのタバコの値段・喫煙環境に戻らない限り、再び私が喫煙者になることはないでしょうね。
禁煙して半年も経つと、タバコのない暮らしが当たり前になってしまって、もう新鮮味もないのですが、それでもふと「これ喫煙してたら出来なかったことだよな」とハッと気付かされるシーンがあります。
また思い出したら記事にしたいと思います。
これが誰かの禁煙モチベーションになったら、これ以上の幸せはありません。