#StayHomeで同居家族に悩む人々
twitter連投分に加筆修正しました。
①#StayHome で同居家族でキツい思いをしている人がたくさんいる…。人は多かれ少なかれ"病理"を抱えてるものだけど、闇が濃くなると…ユングの集合無意識的に、人々の無意識下に滞留している「悪魔的情念」に繋がってしまうことがある。昔風に言うと「悪霊に憑かれた」状態になる、ということ。
②"悪霊に憑かれた"人と四六時中一緒にいるのはキツい。されど、その人の「悪魔的言動」をその人そのものだと思わずに、向こう側の人を見てあげること。即ち"愛情"が大事なのだけれど…。それはもう"全身全霊"の話になる。仕事どころではなくなってしまう。
③S・キングの『スタンドバイミー』。不良がかった3人の友人と主人公。そのうちの1人、クリスと主人公が歩きながら対話する。クリスが前を歩く2人を指差して主人公に言う「あいつらと一緒にいたらダメだ。お前は彼らを救えない。一緒に溺れるだけだ」。子供の頃に読んで鮮烈な印象を持った。
④「スタンド・バイ・ミー」のこのシーンが教える教訓。
人が人を救う、というのは、とても大変なことなのだ。一人が一人を救うためには、命を懸けなくてはならない。"悪霊"に憑かれ、闇に堕ちている人を救うことは容易ではない。結局、自分を救うのは自分自身以外にないということ。
⑤祖父が亡くなった時、母が遺産相続のための書類作成に協力しない、と宣言して引き籠もってしまったことがあった。叔母たちが困り果て、当時離れて暮らしていた僕に連絡してきた。「何を言っているのか、わからない。説得してきてくれ」。
⑥母は難解な言葉を使うことが多く、しかも感覚的でもあるので、昔から言ってることが人に理解されない。僕は鍛えられてるし、慣れてるのでかろうじてわかる。歳をとるごとにその傾向は強くなり、かつて一緒に生まれ育った姉妹にも理解されなくなり、基本的にいつも孤立してる。またか、という思いを抱きつつ、
⑦金曜日、有給を取って母のところに行った。母は"悪霊"に憑かれた状態で、怒りをたぎらせて待っていた。ぼくの祖父、即ち(母にとっては)父との相克、姉妹との葛藤…その怒り、恨み辛みの壮大な、何十年にわたる物語…1日8時間以上、3日間、それを黙って聞いてやらなくてはならなかった。
⑧そして、3日間が過ぎたとき、母の顔は穏やかになって、「書類を送ってくれれば印を押す」と言った。"悪霊"は落ちたのだ。それで、祖父の死後の諸々の処理はスムーズに進むことになった。
で、ぼくが言いたいのは…そんなことを何年も一緒に住み続けながらできる人間はこの世に存在しない、てこと。
⑨お金どうすんの、仕事どうすんの。
人が人を救うのは大変。自分の心身も守らないといけない。自分を救えるのは自分自身だけ。
その人が自分で"病気"から脱することができないなら、公的機関に委ねるしかないのだけど、それも大変。コロナがなくても大変なことは世の中たくさんある。
そのことを多くの方が"知る"こと。”わかる”でなくていい。まずは”知る”こと。世の中が多くの人にとって、少しでも生きやすい場所になるための第一歩だと思う。
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