事業化できずサービスをたたみました。
ぐりです。
このたび、2023年10月末に、読書メモ×SNS_ToshoDanをサービス終了させることを決定いたしました。
そのなかで、得た気づき・経験をせんえつながら共有させていただければと思います。
読書メモ×SNS_ToshoDanをサービス終了させました
どんな想いでサービスを立ち上げたのか
この想いをもとに、良書と出会い、そして本を通じたコミュニケーションを生むべく、ToshoDanを立上げました。
↓こんなサービスです。
サービスをリリースするまでの軌跡
まずは、SNS等でこの想いをつぶやき、こんなサービスつくりたい!!とひたすらいろんな面に投稿してました。
そして、今は亡きbosyuで奇跡的に協力してもよいと言ってくれたエンジニアと2人で活動をスタート。(bosyuってめっちゃいいサービスでしたよね)
サービスのコンセプトから、MVPはどこなのか?コアバリューは?など詰めていき、昨年の2月に正式にβ版をリリース。リリースまでは結局1年ぐらいかかりましたかね。エンジニアの方がとても優秀で、コンセプトが決まってからは半年もかからずサービスが構築されていくのを見て、やっぱエンジニアってすげーんだなって思ったのを今でも思えております。
リリース時は、個人でありながらプレスリリースもPRtimesに出して、多くのメディアさんに取り上げてもらいました。とても嬉しかったですね。個人の力でもいけるやん!!ってガッツポーズしてました。
そこから約1年半で、なんと1,600人もの方からダウンロードいただき、特に広告も打たず成長していきました。
なぜ、サービスを終了させたのか
端的にいうと、事業として成り立たせられなかったからです。
サービスとしてやっていくには、マネタイズができないと継続ができないです。そんな当たり前のことを後回しにして、どうやったら読書の課題を解決できるのか?ばかりにフォーカスをあててスタートしてしまっていました。
そして、私個人が1人目の顧客として進めていったこともあり、どんどん進んでいく。(高ぶってました)
マネタイズも、広告収入とか法人プランとかで何とかなるだろうと…
今考えると、なぜそこで市場があるのか?顧客がいるのか?が抜け落ちたままプロジェクトを進ませたんだ?!と反省しています。
結果、使っていただけるユーザーは集まっても、マネタイズができず。
トータルで50万円ほど赤字を垂れ流すことに。
やめるべきだと、半年前から頭ではわかっていたこと。でも、ユーザーもいるし、ここまでやってきたんだから続けたい。というサンクコスト発生しまくりで、ここまでずるずる来てしまいました。
その途中途中では、大手書店さんとToshoDanを存続させられないか?を模索したり、速読コミュニティや読書会オーナーさんと協業でやれないか?だったり、クラウドファンディングを検討してみたり。。。いろいろ動くも壁にぶつかる日々。
壁にぶつかるたびに、自分の思考と行動量が足りないんだと言い聞かせていましたが、ようやく「今」決断することができました。
やめたことでどんなことが起きたのか
サービス終了の通知を1,600名の方に送り、SNSでも投稿。ユーザーには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
「きっと、ずっと使ってくれてた方は、困るんだろうな。困るだけじゃなくて、怒られることもありそう。炎上したらどうしよ…」
そんなことを考えていたのですが、皆さんの反応はあたたかった泣
本当に、嬉しかった。やってきてよかったと思える瞬間でした。
ガチで泣きましたw
新規事業の立上げについて
ToshoDanの経験は、私にとって貴重な財産だと思います。
その財産を形にしたく、以下にまとめておこうと思います。
事業立上げにはステップがある
事業立上げにはステップがあると思います。私はそれを一足飛びしてしまったので、階段を踏み外したのだと思います。
いま流行りのChatGTPに、正しい事業立上げステップを聞いてみると…
つまり、「3. **事業計画の策定**: アイデアに基づいて事業計画を策定します。これには、市場の規模、初期投資、収益モデル、ROIの予測などが含まれます。」が、ToshoDanは不十分だったのだと思います。
収益モデルを考えていれば、そもそも事業として成り立たなくない?と気づけたはず。
やっぱり「知ってる」と「できる」は違う。
ToshoDanで成功したこと(★重要)
一方で、ToshoDanで成功したことがあると思っています。
それは、バリューを生み出せたこと。
継続で使ってくれるユーザーを約40人ほどいらっしゃいました。その方たちは、きっと何かしらの価値を感じて、使ってくれていたのだと思います。
では、どう考えてバリューを作り出せたのか?というと
①あるべき姿の理想ステップを考え、
②なぜ、あるべき姿が実現できないのか?を考察
③で、課題に対してどう解決するのか?そしてどこに注力するのか?を決める
このステップを踏むと、自分はなにを目指すのか、そのためにやるべきことを明確にできてブレない判断ができました。
この経験は、めちゃめちゃ財産だと思います。(みなさんもマネしてみて!)
まとめ
実際に使われるサービスは生み出すことができました。あとは、事業として成り立たせる設計を行うだけ。
ToshoDanを通して、私自身だいぶ成長できたのではないかと思います。
最後に、ToshoDanを使っていただけた皆様、応援してくれた皆様・メディア様、本当にありがとうございました。
皆様のおかげで、ここまで進めることができました。
この経験を宝に生きていこうと思います。
そして、いつか恩返しできるように精進いたします。
今後とも、何卒よろしくお願いいたします。