見出し画像

核廃絶を超マジメに考えてみた

被爆者も
天狗にしちゃう
ノーベル賞

前の記事でも書きましたが、核廃絶が人類究極の目標であることに異論を唱える者は誰もいないでしょう。プーチンでも、トランプでも、習近平でも、そして金正恩ですら同意するはずです。しかしだからといってすぐにそれが実現するわけではないことは小学生でも分かりますよね。

被爆者団体は訴えます。核が及ぼす被害が如何に悲惨であるかを。それを聞いた大抵の人は次の考えに至るでしょう。こんなものを使っちゃいけない、作っちゃいけない。しかし責任ある立場の人なら、相手が持ってるんだったらこっちも持たないとヤバイんじゃないかと考えるでしょう。どちらももっともです。実際、この二律背反的感情が戦後ずっと国際社会を支配しています。被爆者団体は頑なに前者の理想だけを主張しつづけ、後者の現実的な考えを理屈抜きで頑なに否定してきました。上の記事を読めばその通りと分かるでしょう。少し脱線しますが、被爆者団体の中にはソ連の核実験は容認しちゃう偏向した考えの方々もおられました。w それで分裂したんですね。今回偏向しなかったほうの団体が受賞して偏向したほうは複雑な気持ちでしょうが、まっ、選挙で忙しくて今それどころじゃあないでしょう。w

受賞された被爆者団体の理想論が核廃絶の近道になればいいのですが、現実が伴わないのでいくらノーベルっていう箔がついてもインパクトに欠けます。穿った見方をすればただ利用されているだけではないのかという疑念が自然に湧き上がります。これがこの記事を書くに至った動機です。しかし、まっ、おそらく大半の日本人は権威に弱く、思考停止して、今回ノーベル賞をもらっちゃった被爆者団体の言うことが正しいと思ってしまうのでしょうが。私は家畜でなく人でいたいので、自分の乏しい脳みそを使ってでも考えたいのです。

核を保有するのはそのメリットがデメリットを上回るからです。最大のメリットと言えば、やはり核を持つと核どころか通常兵器でも攻撃されにくくなるってことですよね。実際今のロシアを見ればそのメリットがよくわかります。NATO諸国だけでなく彼らを牛耳るアメリカも絶対自分からロシアを攻撃することは避けたいのが見え見えです。だからウクライナにやらせてるんですね。それと国連常任理事国になるには核保有が必須です。これから分かるのは核を持つと世界における自国の地位がぐーんとアップするってことですね。さらに核保有は防御的側面だけでなく、恫喝にも使えます。時々下品な国がやってますよね。それではデメリットってなんでしょう。核を持ったら北朝鮮のように経済制裁されるって?でもね、六十年代に必死のパッチで核開発した中国は制裁されましたか?それどころか、台湾から常任理事国の地位を横捕りし、さらに台湾を国連から追放しましたよね。つまり核保有国となった国に利用価値があれば問題にならないのです。北朝鮮だって制裁されてるはずなのに、欧米から観光客行ってますよね。知らぬは日本人ばかりなりです。核拡散防止条約、NPT、なんて実質、核保有国が非保有国に対し、俺らは持ってもえーが、お前らはあかん、わかったな、はいわかりました以外のなにものでもありません。南アフリカにように、どうせ黒人国家になるんだからあっほくさと核保有をやめちゃった国もありましたが、これは例外です。アフリカの白人支配の目が無くなったんで不要になったんですね。一旦核保有した国が核を完全に手放すことは南アは例外として、戦略的に愚かな選択でしょう。核を保有し続ける限り、主権が侵されることはないのです。ソ連時代の核を放棄して西側に行こうとしたウクライナは他山の石です。つまり今のウクライナは核を持たないデメリットのいい教材です。持たない国は下手すると保有国のパシリにされてしまうことがありますよってことですね。ベラルーシは上手く立ち回っていますね。核は一旦放棄しましたが、要らないなんて絶対言いません。

ヤクザの組長さんに銃や刀はひとを殺傷し危険だから保持するのをやめましょうと民生委員のおじさんおばさんが説得して、はたしてクビを縦に振ってくれるでしょうか?そうさせるには民生委員ではやはり荷が重すぎでしょう。本家が全国制覇して、その本家の親分が子分同士仲良くしろ、チャカ、ドスは本家預かりとすると通達を出さない限り実現しないでしょう。しかし本家が全国制覇するにはチャカやドスは必要でしょう。抗争なしで制覇はありえません。するとやはり国家権力に基づく暴力装置による有無を言わさぬ強制力に頼るしかないでしょう。このことから分かるように、核廃絶には核保有国をも服従させる強力な暴力装置が必要不可欠という結論にならざるを得ません。

核保有よりもはるかに強力となると、地球上には存在しません。アンドロメダ星人、プレアデス星人、クラリオン星人などの宇宙人、あるいは地球の中にいる地底人に頼るくらいしかないように思えます。荒唐無稽なシナリオですが、一応考えてみましょう。彼らが人類を支配したければとっくの昔にやっているでしょう。彼らはどうも我々をウォッチしているだけに思えます。彼らが人類に対し友好的だとしても、核廃棄を諭すようなことも一切してくれません。おそらく彼らは自力で核廃絶して超高度な文明を築いたのでしょう。そして自力で核廃絶ができないくらいの幼稚な次元の種族なら早晩自滅することがわかっているのでしょう。

う〜ん、宇宙人でもダメと行き詰まってしまいました。しかし私の頭の引き出しは宇宙人だけじゃありませんよ。他に何があるのかって?聞きたいですか。まあせこい人ならここからは有料ってことにするんでしょうが、私はこのNoteでそんなチンケな小遣い稼ぎをしようとは思っておりませんのでご安心を。私のもう一つの引き出しにあるもの、それはズバリ



音量

もとい

怨霊

です。またそっち系かと思われるかもしれませんが、物質的強制力が期待できないなら、精神に訴えるもの、そしてさらに強制力を伴うとなると、これしか思いつきません。

東京で怨霊といえば、大手町の平将門の首塚が有名ですよね。京都で首をさらされていたのが、怨念凄まじくその首が胴体のある関東方面に飛んでいき、現在の東京で落ち、そこが首塚となって祀られるようになり、それを壊そうとすると祟りがって言うお話ですね。

GHQでも手も足も出せなかったくらい将門の祟りは強力です。祟りで有名なのは他にもあります。今度は平清盛です。現在の京都は昔の面影を残し、道路が碁盤の目のようになっています。でもよく見ると烏丸通、堀川通は五条から七条までの間に少し曲がっています。これは極楽のバーゲンセールをやって信者を集めた一向宗が跡目騒動で東と西に分裂し、豊臣は西、徳川は東を支援してできた二つの矢鱈とデカいお寺のせいです。しかしこの寺にはなんの霊力もありません。他に曲がってる所というと、西大路ですね。八条付近で道路が西に少しずれています。そこには平清盛を祀った若一神社があり、その境内には清盛公お手植えの楠(今のは二代目?)を御神木としているのですが、これを切ろうとすると平将門のような祟りが起こったので、道路を真っ直ぐには出来なかったという話は有名?です。

これらを基に到達した私の結論は以下の通りです。

唯一の被爆国の民が苟も死してなおこの世に祟神としてとどまり核の使用者が災を給わるならば、核廃絶の機運がなんぞ到来せざるを憂うことはない。

ノーベル平和賞を受賞された被爆者団体の方々には是非この覚悟を表明していただきたいものですね。