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#2 キクイモ染めの比較

昨年10月下旬にキクイモを使い、2つの方法で染めた結果を比較してみた。

1.方法

パイプに斜めに巻付けて縮める「嵐絞り」で、A、Bの染液を順に使い、2種類を交差する方向に染めた。
A.・材料:花が終わりかけ頃の花(花ガラを含む)・茎・葉 計50g
  ・収穫後4,5日経ち、ほぼ乾燥していた。
  ・水で4回煮出し、染液を合わせた。
B.・材料:花が終わった後の茎葉計400g
  ・染色当日採取した。
  ・水で2回煮出し、染液を合わせた。
AB共通
  ・豆乳で下地処理した晒を使用した。
  ・0.3%のミョウバンで媒染した。
  ・染めと媒染を3回ずつ繰り返し、最後に染液で終了(各過程のあとは軽く水洗い)した。

2.結果

A(花を含む乾燥葉)に比べ、B(花を含まない生葉)のほうが彩度が高かった。(写真では差があまりはっきりしないが、左肩にベタが出ているのがA、右肩にベタがあるのがBで染めた物)

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この2つの比較では、花の含有量よりは材料の鮮度が高いことのほうが彩度の高さに影響が大きいと思われた。
しかしその後、花を含んだ生の材料を使い、同じアルミ媒染での染色を行なった場合(以下の記事に記載)がやはり最も彩度が高いという結果を得た。



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