日常の素朴な疑問「元はお肉の代わりだった餡子事始め」
November 3, 2017
こんばんは、どんぐりと山猫店主です。
本日のお葉書ブログは、星野源さんの「バイト」でお送りしています。
さて、今日は私も大好きなあんこのお話です。
先日山口飲食のおうちおやつレッスンでも初めて餡炊きをしたんですけど、
突然ですが皆さん、小豆の王様ってご存知ですか?
和菓子において小豆の王様は、京都で生産される「丹波大納言小豆」といわれています。
*どうして「丹波大納言小豆」が王様なの?
【特徴】
つぶが非常に大きく俵型をしてきて、光沢があり、風味香りともに優れています。また、皮は薄いですが、いくら煮ても皮が割れず、カスが残らない特徴もあります
【由来】
いくら煮ても皮が割れないことから、切腹させられることがない、公卿の身分「大納言」に例えられています◎
【豆のまめな話】
小豆の全体の生産量中の1%未満しか収穫できない貴重な豆なのです!
*ちなみに小豆生産量の80%は北海道産なんです(へぇ〜!)
これまたまめな話ですが、餡子の由来ってご存知でしょうか?
色々な説はありますが、餡子の原型は中国の肉餡だといわれており、聖徳太子の時代に伝来されました。
その後、小豆の餡が開発されたのは鎌倉時代といわれています。
中国へ渡った禅宗の僧たちが肉餡の饅頭を持ち帰り、お茶菓子としてその饅頭を用いることを考えましたが、日本での禅宗は肉食を禁じていました。
そこで僧たちは 饅頭の餡をお肉の代わりに小豆餡にした そうです◎
お肉の代わりに小豆って、これまたすごい発想ですよね(笑)
○餡子の種類って何があるの?
粒餡・・・・豆の形を残した餡
こし餡・・・豆を潰して裏ごし後、豆の皮を取り除いた餡
つぶし餡・・豆を煮てすり潰し、こしていない餡
薄墨餡・・・豆の皮を一枚一枚丁寧に取り除いたあと仕上げる餡
小倉餡・・・つぶし餡やこし餡に蜜で煮て漬けた大納言を加えて仕上げた餡
などなど…こんなにもあるんです。
薄墨餡やつぶし餡などは、あまり聞いたことのない種類の餡子かもしれません。
ちなみに薄墨餡は、白あんのような色をしているんですけど、とてもあっさりした餡で、私は大好きです
さらにさらに…
○すごいぞ小豆!効能編
小豆には、
・必須アミノ酸を含む良質なタンパク質が豊富にあります
・ごぼうの3倍の食物繊維で便秘解消効果があります
・豊富なビタミンB群で精神を安定させ、イライラ解消!肌荒れ予防になります
・赤ワインを凌ぐ小豆ポリフェノールには老化防止効果があります
・小豆の外皮のサポニンが抗酸化作用や中性脂肪を低下させ、また便秘解消効果やむくみ解消効果も
おうちで餡子作りって、まさに私の理想のおうちおやつ、!!
お団子や白玉、わらび餅、どら焼きなんかもおうちで手軽に作れる和菓子だと思います。
また小豆には赤色には、悪霊祓いの意味、災厄・災いを防いでくれる意味も盛り込まれています。
ハレの日みたいな、上用のお饅頭や綺麗な練り切りなんかは作れないけど、ケの日でも手軽に餡子を炊いて、心も体も罪悪感なく、健康に、甘いものと付き合っていきたいな。
まずは、ずっと欲しい欲しいと思っていた圧力鍋、今月買います!!
(ってどこかで宣言しないといつまでも買わない気がして…笑)
この冬は豆炊きの冬!餡子の冬!ついでに大豆の冬!
豆だけに、明日からもまめな毎日を過ごしていこう。
本日も拝読いただき、ありがとうございます。
今日もいい夢を。
明日も朝ごはんからいい日にしよう!