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ワーママ転職失敗

 表面上は「本当の退職理由を言わない」というマナーを守って円満に退職しましたが、内心は不満があるので愚痴を吐き出させてください。根本的には良心的な会社だったので、正式に相談すれば改善してもらえたかもしれません。自分が改善する努力を怠ったことにも一因があることは承知しています。

 あと、本筋から外れますが、「本当の退職理由を言わない」というマナーが会社の成長を妨げていません?本当の退職理由を聞いて、真摯に受け止めて、改善を図れよ。いや、会社も本当の理由を知りたいのかもしれない。でも、社会のマナー(笑)がそうだから、退職者も「一身上の都合」だの、「家庭の事情」だの当たり障りのないことしか言わない。これは本当に悪循環だと思う。

 ※本記事は言葉遣いが丁寧ではない部分や偏った主観を含み、筆者の不満昇華のために書いた記事です。ご不快に思われる方は記事を閉じてください。


不満① 勤務形態

 転職にあたって、週の過半テレワークできるって聞いていた。それなら、勤務時間がやや伸びても、前職よりも家庭の負担が軽くなるし、早くお迎えに行けて子の負担も軽くなるから続けられそう、と転職を決意した。
人事担当者、採用担当者や社長が「できる」と思っても、他の従業員のテレワーク頻度や実際の職場で働いている人がどう感じるか、まで想像してから回答しろ。「だれもが認める超優秀な人材で、他の人より抜きんでた成果を上げられる人間」ならできたかもしれない。採用の段階では、それなりに期待してくれていたのかもしれない。

 だけど、他の人より顕著に仕事が早いわけでもない「超普通の人間」が、他の人よりいい条件で働いていたら、当然不満は生じるよね?子持ちで残業できないから、おそらく他の人よりも成長速度も遅い上に、時間も限られていて処理速度もなかなか上げられない、他の人に尻ぬぐいをしてもらっている状況、かつ、他の人がほとんどテレワークしていない環境で、当初の予定どおりテレワークしたいです、なんて自分には言えねーよ。他の人の負担もっと増やすじゃん。処理速度も成長速度も速くなくてごめんね!しかも、業務の性質的にどう考えても週過半のテレワークなんて無理やん。

 採用する前に、「あんまりやってる人いないから週1が限度」って言ってくれよ!求人票に「テレワーク週2.3回できます」なんて希望的観測で書かないでくれよ!そしたら転職を選択しなかったからさ。子の負担を軽くするというのも要因の一つで転職したのに、前職より保育園の在園時間延びて悪化してんじゃねーか。こういう事例、結構聞きます。柔軟な会社ぶって入社後にミスマッチが起きるのはお互いにとって不幸なのだから、最初から正直に言ってくれ。

不満② 子どものいる社員がほぼいない


 社内に他に育児中の社員がほとんどいないことは事前に聞いていたことだったので、もっと重く受け止めるべきでした。採用担当者は理解のある方で、他にあまり例がないから逆に希望はどんどん言ってください、と言ってくださっていました。だけど、大変さや希望を伝えるにはかなりエネルギーを要する。良心的な多くの人がそうだと思いますが、極限まで耐えて決定的な限界を迎えないと、他の人の負担になるような希望は言えないのではないだろうか。自分はそうでした。絶対に無理なことは言えるけど、微妙なラインのことは言いだしづらい。負い目があればなおさら。

 自分には転職して数か月で妊娠した、という負い目がありました。一人目がなかなかできなかったこと、病歴がありなるべく間をあけずに二人目を授かることが望ましいと医者からも言われていたこと、二人目不妊という言葉もよぎっていたため、転職して数か月で妊活を再開したところ、妊娠が発覚しました。もちろん、妊娠出産に計画性が求められるこの社会において、自分勝手な所業だとは自覚しており、採用してくださった会社に対し申し訳なく思ってはいます。

 妊娠する前は、前職より家族構成員の負担は増えたもものの、それは仕事に慣れるまでの一時的なものだと信じていたし、何とか耐えられる状況でした。しかし妊娠してからは地獄でした。外周りが多い業務かつ人手不足でもあり、公共交通機関で移動して一日に何か所も回らなければならない。電車以外は基本徒歩移動で、目的地でも思うように座ったりもできない。
 途中でつわりで気分が悪くなってトイレで吐いていて時間をロスし、回り切れずに残業となる。
 内勤の日も、事前にお願いしていても、上司が多忙すぎて決裁をを受ける時間が毎回時間外になる。

 保育園のお迎えに間に合わず、子の在園時間が増し、帰宅時間も遅くなるので子の成長のために何とか早く寝かせたい母VS母といられる時間が短いので母と遊びたい子、という悲しい戦いが繰り広げられる。遅くなればなるほど、子はこちらの思うように動いてくれません。朝も保育園に行きたがらない率が高くなる。

 30分お迎えが遅くなるとまじで死活問題ってことを、保育園のお迎え担当者を部下に持つ世の中の全上司は肝に銘じてほしい。なんなら、保育園のお迎えに遅れさせる上司=子に加害する人間に思えてくる。子の悲しむ顔を想像してくれよ。

 入り口に人の影が映るたびに自分の母かと期待しては違うと確認しがっかりする子の姿、お迎えに行くと本当にうれしそうに走ってくる姿を見ていると、子は本当に親のお迎えを心待ちにしているのだと思う。そうでなかった人もいるだろうが、自分が子どもの頃はそうだった。年少からの入園で16時迎えだったにも関わらず、だ。今時、8時半登園18時降園なんて全然珍しくないけれど、保育園が嫌いだった自分に置き換えるときついから、子を早く迎えにいってあげたいと思う。

 加えて、妊婦への理解のなさ。チームリーダー的な人がスケジュールを組んでいましたが、妊娠を告げてからもそれまでと変わらずに業務を頑張りますと伝えていました。人手不足もあり、自分が抜けると他の方の負担が増えるので、何とか頑張ろうという気持ちでした。そうはいっても、妊婦に無理なスケジュールは組まないだろう、少しは軽減してもらえるのではないか、とここでも私は希望的観測をしてしまっていました。

 しかし、実際は状況的にテレワークは月に1回程しかできず、毎日毎日外周り。真夏の部活の千本ノックを上回るきつさでした。毎日お腹も張り、流産の危機を感じていました。転職して間もない時期の妊娠という負い目もあり、これ以上ほかの人に負担をかけるわけにはいかないと強く感じており、無理をしていました。

 業務で体力を使い果たした上に、帰宅後も子のお世話があり、また、夫の仕事の繁忙期とも重なり、普段夫と分担している家事を追加で負担することもあり、本当に極限状態でした。お腹の子の命を軽視していたわけではありませんが、この時期を持ちこたえられなかったら今回は仕方がないかも、と覚悟していました。

 そんな思いを抱えながらなんとか2か月程業務をこなしていました。しかしある日、「他の人よりも業務の進捗が遅い」と厳しく指摘されました。私は思いました。「いや、妊婦に通常の健康体の人と同じ動きを期待するんじゃねえ!!!」
そもそも、妊婦を毎日ハードなスケジュールで外回りさせるか普通???

 非常に疲れやすく、些細なきっかけで気分が悪くなり立っていられなくなることが増えたという体調の変化を説明していなかった私も悪いです。しかし、妊婦にしては私、がんばったと思うのです。つわりで数週間~数か月休暇を取る、テレワーク増やす、配置転換を希望する、などザラにあること。そのどれも選択せず、他の人の負担を増やしたくない一心で精一杯頑張ったのです。だけど、足りなかったようです。その一件があり、自分の中で不満が噴出しました。

 近しい方が妊娠した経験もない方ばかりだったのでしょう。たぶんスケジュールを組んでいた人にも悪気はなく、本人から体調に関して相談もないから純粋にできると思ってのことだったのでしょう。優しい方が多かったので、説明すればわかってもらえたのかもしれません。だけど、妊娠に関する体調の変化、子どもの心情、親としての心情。育児や妊娠に関して、大多数の従業員に圧倒的に知識が欠けている。。

 育児をしながら無理なく働くには、すべてにおいてゼロから今後ずっと何度も説明を繰り返さねばならない、そのことにより消費される労力を思い、話し合うことは諦め退職を決めました。

これから転職する方へ

 聞きづらくても事前確認を決して怠らないでください。また、自分と似た状況(育児中など)の方が社内に少ない場合、どんなに人事担当者が優しい人格者でも、新たに環境を整えていくことはかなりハードルが高いです。「求人票的にフレキシブルな会社っぽいので、希望を聞いてくれそう」などと希望的観測により判断するのは避けた方が吉です。

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外回り1000本ノックの強い味方、スケッチャーズ。最初は「なんかデザインが好みじゃないない」と好きじゃなかったけど、その歩きやすさの虜になりました。


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