ポツンと茅葺き屋根のお家 in 大豊町
【ポツンと茅葺き屋根のお家】in 大豊町
日本三大暴れ川の一つ 1.利根川(坂東太郎)2.筑後川(筑紫次郎)に次ぐ 3.吉野川(四国三郎)へ合流する穴内川を見下ろすお山の上にポツンとありました。
まずは、グーグル地図で見てみましょう!
大豊インターチェンジから車で7分、大杉道の駅からすぐ。
こ~んな橋を渡ります。
上からのぞくとオシッコちびりそうな大渓谷です。(゚Д゚;)
その前に…「大豊町」といえば、
歌手「美空ひばり」が、まだ年端もゆかない少女のころ、巡業中に乗っていたバスが事故を起こしけがを負った場所です。
そこには、推定樹齢3000年の国の天然記念物「杉の大杉」があり、
美空ひばりはこの大杉に日本一のスターになるという願掛けをし、
のちに見事に願いを達成してお礼参りをした場所です。
名物「ひばり食堂」には連日観光客の行列が絶えません。
さて、
穴内川を渡ってズンズンお山を登ります。
美しい棚田を眺めながら、お家の前まで道路が完全舗装されてて、スムーズにあっと言う間に到着!
赤いトタンで覆われていました。
カワエエ(・∀・)!!
駐車場はこちら。
お家の玄関こちら!↓
駐車場からそのまま行けるのでこれ要らんような…。
でも、歩いて尋ねていらっしゃるお客様には要るのかな。
お山の南側の日当たりのより斜面で、ナイスビューです!
屋根の形状をそばで見ると!荘厳なインパクトがあります。
現在はトタンで覆っていますが、中の茅の厚みはかなりの物です。
トタンも軽く見るなかれ!見よ!この格式の高い屋根造りを!
さっそく中へ入らせて頂きます。
日本の昔のお家の特徴である「襖」を全部取り払うと大広間になる間取り。
おくどさん(竈・かまど)があったようで、土間があります。
屋根裏を見せて頂きました。
茅が傷んで修繕出来ない場合は、現在のように鉄板で覆います。
葺きなおすとこんな風になります。↓
こちらのお部屋には、かつて「囲炉裏」があったそうな…、お!Σ(´∀`)
ヤッタ!
実は、囲炉裏は現在の建築基準法では新しく作る事はできません。
でも、元々あった場合は「修繕」で使用できます。
囲炉裏は、地面から居室へと突き上げて造っていますので、
見た目、畳を乗せていても、必ずこの畳の下には基礎が残っています。
これは再生する事テッパンでしょう!
ムムム ♪ 理想の田舎暮らしです。
隣には、青いトタンで覆われた「板倉造りの蔵」がありました。
赤と青のコントラストがステキです。
よく見るとおしゃれなデザインです。
お山の上の蔵の場合、「漆喰」を運ぶには重いので、「板倉造り」になります。
最近、お問い合わせのお客様から「倉庫でいろんな事して遊びたいから探して!」
とのご依頼を受けておりまして、不思議に思っておりましたが、なんだかわかる気がしてきました。
ここは山の上ですが、大豊町からの上水道が配備されています。でも生活のほとんどは、豊かな山の水を引いて利用しています。
お家の裏に山水を貯めるタンクを置いています。
お家の裏はこんな感じ。
草が定期的に刈り込まれているのって大事です。
里山の保護の基本です。
この日は、金木犀の花がもうすぐ満開を迎えるところでした。
のどかです。
茅葺き屋根のお家は今ではとても貴重です。茅を育てるのに2年かかりますし、何しろ人手が要ります。
流れ作業でせっせと茅を屋根の上へ上げて葺いていきます。
維持することが困難となって次々と壊されてゆきました。
貴重な茅葺きのお家を、わざわざ移築してレストランにしているお店があります。
ここから徳島県へ向かう道沿い、モンベル小歩危店の横
「祖谷そばもみじ亭」
吉野川を見ながら、お蕎麦とアツアツの天ぷらをいただけます。
さて、今回ご紹介したこの大豊町の「ポツンと茅葺き屋根のお家」は売却希望です。付随して田んぼも畑も山林も一緒にお付けします。
目の前に広がる田んぼで稲を育てても良いですし、
果樹をいろいろ育てても良いです。
ちゃんと、トラクターが入れるように道も作ってくださっています。
茅も育てて乾燥させて、いっそ屋根を葺いてみるのもいいかもしれません。
囲炉裏ももちろん復元しましょう!
ああ!楽しい事だらけです!
でもね、この日売主様とご一緒させて頂いて、田んぼに小さいソーラーがあるのを見つけたんです。
あれなんですか~とお尋ねしますと、
「あれは、イノシシ除けの電柵だよ~」と。
よく見ると、すべての田や畑には電柵が張り巡らせてありました。
もしも、理想に描く田舎暮らしに疲れたなら…(´;ω;`) 。
大丈夫です。
コンビニエンスストアあります!
ファミリーマート大豊店(24時間営業、年中無休)まで1km程。車で4分。
夜中にポテチとか食べたくなったら、ここへ行きましょう!
道は真っ暗ですので、イノシシにドつかれないように注意しながらどうぞ!
幸せな田舎暮らしを送るには、まずは、氏神様にご挨拶を致しましょう。
物件から歩いて数分の場所に、「十二所神社」様が鎮座されています。
入ってくるなオーラを感じる霊験あらたかな神様とお見受け致します。
しかし、子供は神様に近い存在なので格好の遊び場になります。
春夏秋冬、野山を駆け巡ったあの時代を思い浮かべた方もきっといらっしゃる事でしょう。
見下ろす大杉の町には、大豊町立大豊小学校・大豊中学校や大杉中央病院がありますので、
子育てには最高の条件です。
ちなみに、売主様が一つ谷を挟んだ向こうの家を指さして
「あれ、一番近い叔母の家な」
ヤッホー~~~で聞こえたらうれしいな。 ( ´∀` )
今回、現場へ同行して下さった高知県文化財課歴史文化財活用推進員(ヘリテージマネージャー)のリーダー後藤氏がイラストを描いて下さいました。
追伸;吉野川沿いではラフティングの演習をしていました。
ゆったりと流れる四国三郎吉野川の一面を見ることが出来ました。
どんぐり不動産
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