通勤電車内で技術士試験勉強【習慣化編】
おはようからおやすみまで、家事&育児→仕事→家事&育児と切れ間なく走り抜けていく毎日のなかでは、通勤電車の中で勉強するのが私にとっても家族にとっても一番収まりが良い選択でした。
※子供が寝てから勉強する体力は残らないので、寝かしつけをしてそのまま一緒に寝てました。
忙しくてもコツコツ勉強を続けられたのは、習慣化できたことが大きかったのではないかと思います。
今回は、私が行った習慣化までの工夫を紹介したいと思います。
1.勉強する時間枠を決める
私の通勤時間は約1時間ですが、全部を勉強時間にできるわけではありません。
通勤時間を整理して、勉強する時間枠を設定しました。
会社が移転したので、途中で勉強枠が長くなったりしたのですが、勉強枠の決め方は同じです。
【通勤経路と時間】
A線10分→B線20分→C線5分→徒歩20分
私の通勤経路は上記の通りなのですが、往路は通勤ラッシュでとても勉強することはできないので、復路の電車乗車中に勉強枠を設定します。
その中でも、まとまった時間が取れるB線乗車中を勉強枠に設定しました。
復路は必ず勉強するとして、往路でも、状況によっては勉強しようと決めました。
2.勉強開始のトリガーと行動を決める
前項で勉強枠を決めたので、次は勉強開始のトリガーと行動を決めました。
私の場合は、
B線の電車に乗ったら(トリガー)、
カバンの中から本を出す(行動)
でした。
勉強道具をわざわざ紙の本にしているのは、2つ理由があります。
①専門書は紙の本の方が読みやすくて頭に入るから。
②「せっかく重たい本を持ってきたのだから、読まないと損じゃない?」という自分の勿体ない精神に訴えるため。
※②は勉強から逃げたくなっちゃう気持ちを押しとどめるための工夫です。
3.勉強法の種類を複数もつ
基本的には専門書を読んだり、問題集を解いたりしていましたが、他にも勉強メニューを作っておきました。
マンネリ化してきたり、疲れている時期など、勉強法が色々あると状況に応じて対応できます。
勉強しなかった日が続くと、また勉強開始するのに気持ちの労力がかかるので、短時間でもやったなと思える方法を用意しておくと安心です。
【勉強法】
・専門書を読む
・参考書を解く
・解答例集を読む
・解答例を自分で音読&録音したものを聞く
・単語カード
私が勉強法について参考にした書籍は、山崎恭司 『聴く! 技術士二次試験 一発合格のツボ』です。
この書籍には、技術士試験に向けた対策のスケジュール・勉強法・業務分析の方法などが網羅的に記載してあります。
この書籍を読んで、勉強法は複数持っていると良いなと思ったので、自分の勉強にも取り入れてみました。
ただ、上記の書籍を読んで「圧倒的な勉強量をこなさないと、技術士には合格できないのか…。」と軽く絶望を感じたのも確かでして…。
時間がない私はどう戦うのか、そう考えた時に参考になった書籍が、メンタリストDaiGo『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』でした。
この書籍には、これまで行ってきた勉強法は効率が悪いこと、効率の良い勉強法とはどんなものか具体的な方法が記載されています。
方法がたくさんあるので、全てを実施するのは大変だと思います。
掲載されている方法の中から、手軽にできそうなものから始めて、自分の習慣に取り入れていければ良いのではないかと思います。
4.娯楽時間枠を決める
勉強ばかりでは疲れてしまいますし、何より私には自分の時間がありませんでした。
なので、通勤時間のうち、勉強枠以外は娯楽時間にしました。
マンガを読むのもゲームをするのも良し。
この時間だけは、「何人たりとも私を邪魔することができない自由な時間!」と、お楽しみゴールデンタイムとしました。
この娯楽時間枠のおかげで、だいぶリフレッシュできたと思います。
5.勉強仲間を見つける
社内で技術士を目指す仲間はいたのですが、同じ時間・同じ場所で勉強するわけではないので、勉強に対してあまり気乗りしない日もありました。
そこで、同じ電車に乗っている人で、本を読んでる人か参考書持っている人を見つけて「あの人も勉強頑張ってるから自分も頑張ろう」と勝手に思うことにしてました。
※話しかけて友だちになるとか、勉強会に行って友だちを作るとかはしていません。
近くでめっちゃ勉強している人がいると、なんとなく自分もやるぞって気持ちになれるので、おすすめです。
6.サボることも想定し目標は長めに設定
1年を通してみると、業務が比較的落ち着いている時と繁忙期があるので、勉強へのモチベーションの度合いも変わることでしょう。
特に繁忙期は疲れますし、合格発表後(不合格通知を見た後)だったりするのでどうしてもモチベーションが保てなくなります。
こういった時期はサボると想定して、勉強の達成目標は長めにしました。
また、技術士試験には相当な勉強量を必要とすることを、『聴く! 技術士二次試験 一発合格のツボ』を読んで痛感していたので、私の場合は一発合格ではなく時間をかけて合格する方向で目標を立てました。
7.周囲に公言する
社内では受験することを公言して、自分を追い込みました。
勉強していて参考になった書籍等をお知らせするなどして、「どんぐりヘルメットは勉強してるなぁ。」と思ってもらうことで、周りからの無言の圧力を自ら創生しました。
ここまですると、「やっぱり諦めました。」って言いにくいものです。
以上、電車内での勉強を習慣化するまでについてでした。
通勤時間が勉強のゴールデンタイムになるヒントになれば幸いです。
【補足】
私の勉強は電車内がメインですが、電車内の勉強だけで技術士試験に合格したわけではありません。
言わずもがなですが、通常業務内でも技術士試験につながる事はたくさんありますし、実務での経験が技術士試験を受けるにあたっての一番大きな礎だと思っています。
実務で経験できない部分を電車内の勉強で補強して試験に備えていた、というのが実態に即した表現かと思います。