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世にも愉快?な採用物語

10年間。

弊社が採用活動から遠のいていた時間。

固定メンバーで何とかやれていた弊社に衝撃的な事件が起こった。

10年目の子が辞めたのだ。

この事件は少数精鋭の弊社からしたら大きな事件となった。

超少数精鋭時代の幕開けです。

このままではいけない。早速求人をかけた…が

なんせ10年ぶりの採用活動

完全なる浦島太郎状態。
まず何したらええねん、しかし。

とりあえず、ハローワークで求人募集ー!

僕が33歳ということもあり、将来を見据えてとりあえず20代〜30代で溶接ができる人を募集した。

家業に帰ってきて4年。初めての求人票作り。

作っていくうちにテンションが上がってきた。

もう辞めた子のことよりも新しく来る人への希望で興奮している。文章を書く手も熱を帯びていた。
もう誰も俺を止められねぇ!


「職人の中の職人、出てこいや!!!!!」





そう叫びながら完璧な求人票を書き上げた。


数日後


全然来ない。

ハローワークって
全然、ハローしてこないんやね。


父から聞いた話だと10年前はハローワークに掲載したらバンバン電話が鳴ったという。

我々がぬるま湯でぼーっとしている間に
外はもう就職氷河期ではなくなってしまったんやね・・・。


オッケーGoogle、あの時の職を求めていた彼らはどこへ行ってしまったのですか。

A.彼らはスマホの中にいます。



は!そうか!

スマホ来襲と共にインターネットが人類に浸透し、
会社を辞める前でも次の職場を探すハードルが低くなった。
彼らはハローワークにハローする前に転職活動は終了しているのだ!!つまり求人サイトで募集すればいいんだ!これだ!!!

こんなことに気づかないくらい世間から遠のいていたのか。

ということで採用活動をバンバン成功させている榎並さんに相談した。

榎並さんは先日ゴルフコンペではじめて一緒に回らせてもらい溶接面を被るという奇怪な行動をした僕を優しく受け入れてくれたお人。

まぶしさ対策

本人がコロナで倒れていることを知らずにバンバン連絡をした。(本当にごめんなさい。)

満身創痍の榎並さん、その人柄の良さを遺憾なく発揮し、engageをお勧めしてくださった。

アドバイス通り、ページを作成。そして掲載のボタンを押す。

「よろしくお願いしまー----ーーす!!!!」

ポチっ

サマーウォーズのモノマネをした甲斐があったのか
掲載した次の日、連絡があった…

「今すぐにでも働きたいのですが」

「エナミンすげぇええーーーー!」
※エナミン→榎並さん


新人さんが面接に来た。

置かれた家庭環境、経歴、その全てがうちにぴったりに感じた。


靴もピッタリだったのでその場で採用した。

すべてが順調に思えた。

が、現実はそううまくいくはずもなく




彼は1週間たらずで会社を辞めた。



会社史上最短記録。

1週間のうち数日だけ来て、「毎日来てもらいたいけど、どう?」って質問したら「このスタイルで働きたいので辞めます」と言われて辞めちゃった。なんだこれ。

落胆した。「彼に」ではなく
自身の「人を見る目のなさ」に。

人を採用するのがこんなに大変だなんて。軽く人間不信。メンタルを病んだ僕はメンターである白石さんに相談した。


相談したというか、白石さんが歩いているところを「おりゃー!」と無理やり羽交い絞めにして話を聞いてもらったに近い。

白石さんは、僕自身のやりたいことを深堀りしてくれた。

興奮して体から火花を飛び散らせながら話す僕に


「どう?今、辞めた彼のこと考えてる?」

考えてませんでした。

すごい。これがコーチングというやつでっか。

もはや自信がみなぎっているよ(単純)


過去のことよりも先のこと。次々と求人募集すればよいのだ。

とにかく今のベストを尽くして、尽くしてしまえばあとは待つ。

給料の昇給!
年間休日を増加!

ハロワーク、engage、ポリテクセンター、そして有料のリクナビNEXT!

やれること全部やるんや!

新しい人は縁があれば来ると信じている。

それよりも今、会社に残ってくれている人たちを大切にしなければならない。待遇や労働環境を見直している。

こういうことに気づけただけでもこの採用活動は価値があるものだと思っている。

このあと、日本人と思って面接したらブラジル人が来たり、「バイク通勤できますか?」ということだけ電話で聞いて音沙汰がなくなったり色々あるのだけれどもXでちょくちょく呟いてますので見に来てください。


若くて溶接が好きな人、否、
何歳でも溶接が好きな人、否、
溶接できなくても毎日出社できる人募集中です
(段々ハードルがさがっていく)

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