あなたのかわりはいるのです。
「被告、あなたの主張は到底認めうるとのではありません」
被告、唖然としている。
「被告、よって正当防衛との主張は棄却。実刑とします」
被告、涙を流す。
「交換」
入口から、被告と瓜二つの男性が登場。
「あなたのかわりはいるのです」
---
「それで、この瓜二つってのがクローンだってこと? 」
「そうなの。死刑なんて死ぬだけの徒労に過ぎないから、交換後は治験や抗体精製に使わさせてもらうのよ。とても合理的で、ミステリアスだと思わない? 」
「怖いのが、それが技術的にはもう可能だってことだよネ」