散文調。

人生は簡単に要約できる。生まれて、生きて、死ぬ。二つの漢字で表現しきれる。たとえば、善く生きるであったり、悪く死ぬであったりと、そこに付帯する何かを見出そうとする人もいるが、それは主観の域を脱しない。世の中の大抵のことは、見る側によってまったく違う意味付けが可能だ。天使が悪魔に、悪魔が天使に見える視座がある。生まれて、生きて、死ぬ。それが人生。とても散文的で、極めて代替可能。それが人生。

散文的な毎日を過ごしている。散文調の葛藤を抱いている。きっと誰しもがそうだ。栄華を極めたとされた人が自殺し、阿呆と罵られた人が長生きをする。神様を信じた人が不幸になって、神様を無下にした人がそれなりに生きたりする。世の中の大概はそのような矛盾(に見えやすい状態)で落ち着く。




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