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眠り。

眠る瞬間にどうしても立ち会いたかった。それは、純粋な好奇心だった。僕はありとあらゆる好奇心に正直に生きるタイプの人間なのだ。

しかし、当然と言えば当然のことではあるけれど、眠る瞬間を認知することはとても難しかった。朝に射し込む日光が辛かった。あぁ今日も眠ってしまった。何度も失敗を重ね、もどかしい夜を過ごすようになった。

僕は、極限まで自分を追い込むことにした。何日も眠らなければ、気絶に近いその瞬間に立ち会えるのではないかと考えた。体力はある方だったから、三日までは辛うじて続いた。そして、眠りが押し寄せる瞬間に僕は意識を集中させる。

僕は眠っていた。しかし、どうして自分自身を俯瞰しているのだろう。僕は眠っているから、起きたら聞いてみることにしよう。

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