宿酔前。

沢山の天使がバスケットボールをしている。私は詩に含まれていることを悟った。頭は妙に冴えていた。体温はとても低かった。

天使は私にチェストパスをした。柔和な顔と裏腹に、鋭く唸るパスだった。私はそれを受けると、すぐさまシュートを打った。ボールはリングに当たったが、渦に吸い込まれるようにネットを伝った。天使は羽を叩いて称えた。私は手を挙げて応えた。

暫くそれを繰り返した。天使からパスを受け、シュートを打つ。天使の計らいなのか、シュートは全てリングに吸い込まれた。私はとても愉快だった。天使は粋であると思った。


その体温のまま目が覚めた。私は天使に含まれていたことを悟った。体を起こし、背中を摩った。生憎羽はついていなかったが、身体は頗る軽かった。


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