3ヶ月。
元旦の午前0時30分。あなたは私に告白をした。私はあなたを好きだったので、初詣にも一緒に行った。私とあなたは付き合うことになった。夜道でキスをした。
一月六日。あなたは駆け込みで卒業論文を提出をした。徹夜明けらしく、いつもより陽気で可笑しかった。解放感からか夜はよく酔っ払っていた。その流れでラブホテルに行った。私もあなたも実家暮らしだった。あなたは私のために生まれてきたのではないかと胸の上で思った。
一月二十二日。映画を観に行った。私は就職活動が思うようにいかず始めは不機嫌だった。あなた好みの映画は少し退屈だった。でもあなたと過ごす時間は楽しかった。あなたが春から違う地に行ってしまうのが哀しいと思った。
二月十四日。あなたの引っ越しを手伝った。アルバイト先のデパートで買ったチョコレートをあげた。あなたは喜んでいた。あなたの表情はどこか疲れていた。でも私の前では笑ってみせているようだった。
三月十四日。あなたからLINEギフトが届いた。化粧筆だった。私は就職活動が佳境だった。あなたは小説を書いているらしい。一度部屋に行った時本棚には沢山の本が並んでいたことを思い出した。
三月二十五日。あなたの卒業式だった。私もあと一年で大学を卒業するのだと思うと早いような遅いような気がした。あなたは誰かとお酒を飲むことが何よりも好きそうであったのに、卒業式にも送別会にも顔を出さなかったらしい。私もエントリーシートを書くので忙しい。
三月三十一日。お見送りに空港に行ったのにあなたは姿を現さなかった。電話をしても繋がらなかった。私はイライラした。せっかく時間を作ったのに。寝る前に確認しても既読はついていなかった。
四月一日。あなたの通夜の連絡が来た。