シックス・センス。
「××君って、時々宇宙人みたいなこと言うのね」
男の背筋に氷柱が走る。
「え? 」
「まるで、宇宙人。頭の中、覗いてみたいよ」
「……それは、本気で言っているのかい? 」
「本気? 」
「つまりは、僕が宇宙人みたいだと……」
「変なところがつっかかるのね。そういうとこも含めて、宇宙人みたいだわ」
男はポケットから光線銃を取り出し、淀みない動作で女の額を撃ち抜いた。
「まったく、どうして俺が宇宙人だと分かったんだ。地球人のメスは、妙に聡いところがある。しかし、一体なぜなんだ……」
女の身体は消えたが、男の疑念が晴れることはなかった。