ある1週間。

時間は平気で伸び縮みする。煉獄のように長い1週間だった。それを潜り抜けるために、僕はたくさんのものを捨て、たくさんの創を負う必要があった。それでいて、時間の方は水の流るるように然としている。僕は時間を憎くさえ思った。美しい時は風のように過ぎるのに、苦しみの時は秒針の間隔を計測させられているように長い。それが企図されているものであるような気がしてならないが、時間という概念を擬人化するのはしごく難しく、振りかざした拳を向ける先がないからやるせない。

時間は伸び縮みする。相対性理論。僕が仮に光の速さで走ることができるなら、僕の時間と地球の時間の流れ方に乖離が生じるらしい。生き急げば生き急ぐほど、時間はゆっくりと流れる。僕はそれを実感した。一思いに1週間が、そして1年が過ぎてくれれば、どれだけ楽だろうか。

しかし、時間は真綿で僕を絞首するかのように、ゆっくりと流れる。1週間。僕はこの懲罰をあと何回積み上げればいいのだろうか?


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