変わらないもの。

世界は変わらないもので溢れている。粒だてられた変化も誤差に過ぎないことが多い。オゾン層に所々穴が空いてたとしても、大噴火で新しい島が登場しても、地球の形であったりやっていることだったりは概ね変わらない。誤差の集積は、変化とは似て非なるものである。要するに、世界は変わらないもので溢れている。

でも、僕は変わり続けるものだ。シナプスの方程式は乱数的だし、思い出は簡単に書き換わる。変わらなくていい部分も、余儀なく改変される。そのことを悲しいと思う時も、優越に感じる時もある。変わらないものを見て、深く考える時もあるし、なんとも思わない時もある。今日はたまたま、前者であるようだ。

誤差の集積。僕の見た目はそうであるけど、脳という複雑な器官はまことに厄介である。やっかい、やっかい。

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