ドーナッツ人間。
「会社を一億円で売却したんだって?すごいじゃん」
「…でも、僕は小説家になりたかったんだ。」
「ビットコインが十倍近くになったんだって?すごいじゃん」
「…ただ、僕は絵描きになりたかったんだ。」
「君はFIREしたんだってね。よかったじゃないか。」
「…でも、何がしたいのか分からないだ。」
「ねぇ、君達は世間一般的に大成功の部類に属しているんだよ?どうして、そんなに寂しそうなんだい?」
「金は、人生の指数ではないんだよ。」
「表現者として人生の方が豊かなんだよ。」
「金を稼ぐ方法は分かりきっているけれど、素敵な人生のhow toはないんだよ。」
「…君達は、立派なドーナッツ人間だね。」