万古千秋 ココア共和国202407月号投稿作品

きんもくせいの薫る星でぼくたちはひたはしる
そこの気配がどこかへ行ってしまわないように
霧かかすみのようなうつくしい花
それはぼくたちをずっとずっと狂わせるのだ

(あけびのきせつ、ほおずきのはな)

山のけはいを貪りつくすぼくたち
つくしのように生えるいたらき草は
ドルーグ星の秋の味覚をあらわす印
うたうようにさけぶように味わう

(なくからすうり、わらうたまぶき)

ほえろほえろ秋の星のうた
ぼくたちは草花をもちながらうたう
あかい太陽がしずむことなく
そこにあるのは永遠のあき

(ころがったどんぐり、ぼくたちのきおく)

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