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「1000年先でも愛しぬくよ」

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お引っ越しました📦 ここでの投稿はこのままにしておきます。 それではまたお会いできますよう。 https://hibluebird.tumblr.com/

    • ふにゃふにゃになって溶けた綿あめの子

      ある夜にコンパスが描く円を見て ひとはこうして跳ぶのだと知る 指先のすべてがまるいきみの手は きみの心がまあるい証拠 ささくれにいらいらしてはちぎる癖 ハタチになってやめたダサくて シャンパンのプールあったら一日中沈む  傷んだ髪染まるまで 誕生日には とびっきりちいさいのください 夜空に浮かぶ星を 適当に選んだ服が褒められた 僕テキトーに服は買わない すみません、パインジュースひとつ、 あといちごジュースもひとつください 7月のひまわり畑の真ん中 きみを見つけ

      • 【短歌】にせんにじゅうふゆ

        コンビニに行こうと言われダウン着てつめたい小指たちがほどけぬ ひとひらの初雪ふればさむいのが苦手なきみのちぢんだ首に ベランダへつれる口実 ほらあそこ 流星群ははやいからいい ささくれと毛玉のニット/よせ鍋と湯気でくもった眼鏡/ゆたんぽ 冷えた部屋に置かれたままのジーパン履くこれだから冬はいやなの できあいのものばかり食う毎日はこころも誰かの作りもので スキップのリズムに合わせて揺れるつゆ 袋の中で踊るおでんよ 雪が降るしかししんみり降るもんだ待ち望んでない人々

        • 2020.12.10 am3:46

          良い、悪い。善、悪。肯定、否定。 なんかもう全部いやだった。 私は彼らに謝罪を求めるも中止を求めるもなく、ただ悲しかった。でもそれすら、許されないかもしれない雰囲気に、いつしかこころが窒息しそうだった。その中で自分の立場がマイノリティだったとしても、ただ息をしたかった。かなしいって言いたかった。理解を求めるのではなく、誰かと対話したかった。 何より悲しかったのは、楽しかった同じ人を愛でる人々に見えない線が引かれるような感覚だった。 そして本人から伝えられた「見てから言ってほ

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          2020.09.28 am3:58

          人にはこの状況下で生まれた相談にのり、私が持つすべての言葉をもって達観した意見を述べることができたとしても、結局私の方は解決できたと思っていた問題に再度向き合う羽目になっている。 私は他人の悲しみや虚しさを勝手に想像して傷ついて苦しむ人であり、そこには何の意味も理由もなかったとしても、考えることから逃れられず、抗えない人。かつてのように、その渦に抵抗できず飲み込まれてしまうことはなかったとしても、頭の中が考えや感情でいっぱいになることは今もまだある。 でもそうやって少しずつ自

          2020.09.28 am3:58

          dream

          思いが強かったり、期待していたことほど、結果がついて来なかったり、うまくいかないとこころに波が立つ。最初は小さな波だったのに、さまざまなこころの突起した岩にぶつかるたびに、またすこし、またすこしと大きくなる。大きな波は、最初確実に握っていたはずの自信や確信を、かんたんに引き離す。正確には自ら手を解くのだと思う。握っているにはあまりに痛むから。 私は「ずっと思うように勉強できなかったことが悔しかったし劣等感があって...だから今好きなことを学べてるので苦じゃありません」って言

          +2

          light

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          この道の先にあなたの影さがす、わたしの影につかまらぬよう #tanka

          この道の先にあなたの影さがす、わたしの影につかまらぬよう #tanka

          『外は夏』(キム・エラン)読了

          携帯電話の中の訃報を思い出しながら、ふとスノードームの中の冬を思った。球形のガラスの中では白い雪が舞い散っているのに、その外は一面の夏であろう誰かの時差を想像した。p189 ひとつひとつの物語を読み進めるとき、名前もつけられぬまま浮遊していたさまざまな感情を、光を反射せず吸収していく酷くざらついた白い紙製のファイルにひとつずつしまうようだった。ふくざつに入り組む感情たちは早く名前をつけられて安堵したいのか、あるいは絡まりあったネックレスを解く作業を諦めてほしそうに、私の周り

          『外は夏』(キム・エラン)読了

          +8

          2020.09.08

          2020.09.08

          +8

          この熱は生きている証、水銀がなくなった日々に睨む日課 #tanka

          この熱は生きている証、水銀がなくなった日々に睨む日課 #tanka

          ひりつく猫背は、触るとあたたかかった

          これは人を語っているようで、ただの自分語りだ。 ただ伝えたいのは、4年前のあなたに今救われた人がいるということ。 そして、あなたはそれを知らなくていいということ。 昨年末、BTSさんに雷が落ちるような衝撃を受けてからというもの、昔の曲まで駆け足で聴いた。そこでわかったことは、彼らの歌を聴くということは、彼らの物語、ひいては生きてきた道を見つめることなのだということ。 けれど、時々なぜだか彼らの物語を見つめているはずなのに、自分の生きてきた道を見つめているような気持ちになる。

          ひりつく猫背は、触るとあたたかかった

          雨と鮪と子猫の夏

          空が泣けばすこしは心が落ち着くかと思った神様が善意で流したような長雨は、人の心もこの土地も川も、水の力で大きくえぐって行ってしまったように思う。一方では無かったことにするために、一方では無かったことにしないために。 それでも待ちわびていたものと違う、夏が来た。 決して「人はどうして生きるのか?」なんていうことを考えたくない、むさ苦しくて、汗がしがみつくように流れて、電車の中に人の匂いがむんとかおる夏。"特別な夏"なんて言葉を簡単に使う人がいるせいで、どうしてか私の中にある"

          雨と鮪と子猫の夏

          『アーモンド』(ソン・ウォンピョン)読了

          人は誰もが”アーモンド”を2つ持っている。 アーモンドを語源とする扁桃体は、不安や恐怖といった情動を司る場所だ。つまり、感情と言われるようなものを感じる場所といったところだろうか。 そんな場所を、私たちは頭の中に持っている。 しかしユンジェはその扁桃体、アーモンドを持っていながらも「感じる」ことができなかった。 「僕は、周りの人がどうして笑うのか、泣くのかよくわからない。喜びも悲しみも、愛も恐怖も、僕にはほとんど感じられないのだ。感情という単語も、共感という単語も、僕には

          『アーモンド』(ソン・ウォンピョン)読了

          『月と六ペンス』(サマセット・モーム)読了

          ストリックランドは人間が意識して感じられる領域を超えた場所にある美を求め、そこに人の見返りや干渉などそのほか一切を求めなかったが、もしかしたら誰よりも自分の美に対する情熱を愛情深く思っていたのではないだろうか。 まるでそれがろうそくの火の如く、音もなく消えてしまうことを一番に恐れるように。 実在しない男の人生に心動かされたわたしは卑怯な気がする。熟れすぎたいちじくを、さもこの世の何よりも耐え難く美しいと感じることで自分を慰めるみたいだ。とても清々しくなれない。 読み終わっ

          『月と六ペンス』(サマセット・モーム)読了

          蛍烏賊でできた道で歩むたび光るいのちに何想うきみ #tanka

          蛍烏賊でできた道で歩むたび光るいのちに何想うきみ #tanka