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私は何者か。
2023年11月。大学2年生秋。私は私という人間がわからなくなった。
何をしてもなにも感じなくなった。なにもたのしくなくなった。感情が湧いてこなくなった。あらゆるものに対して想いが巡らなくなった。何よりも先に思考が捗った。誰と居ても、どこに行っても変わらなかった。
天気の子で5回泣くほど感動しやすい体質のはずだった。
前向きでよく笑う人であるはずだった。
じわじわと突然は表裏一体
ある時、困っている人に声をかけられなくなった。おばあちゃんに席を譲れなくなった。今まで善だと思ってやっていたことができなくなった。動かなかったという事実は全て罪悪感に変わっていった。何のためにそれをしているのかわからなくなった。自分を責めることをやめられなくなった。罪悪感を大丈夫という言葉で完結させようとした。次第にその感覚に慣れていった。大丈夫。大丈夫。大丈夫。寝る前になんだか涙が出てきて胸のあたりが苦しくなることもあった。でも大丈夫。大丈夫。その言葉だけ言い聞かせて朝には考えないようにした。
きっかけはなんだったのだろう。大切な人から受けた言葉だったか。本が読めなくなった時だったか。藤井風の花を聞いている時だったか。きっと何かあったのだと思う。今まで推し殺した大丈夫という言葉。魔法のように信じて言い聞かせていたけれどなにも私を大丈夫にはしてくれていなかった。
心が折れた。
プツンと音を立てる瞬間があるものだと思っていたけれどそうでもなく、なにも無くなった気がした。いつだかわからないけれどそんな感覚に襲われるようになった。
どんな言葉も嘘だと思った。
10周以上するほど好きで心の拠り所にしていた『ここは今から倫理です』という漫画のセリフさえ綺麗事に思えた。
北海道で見た満天の星空もただ空で光る点だった。
私を気遣う優しい言葉は受け取れない罪悪感と気を遣わせてしまったという自己嫌悪を増幅させた。
自分の身に起こる全てが煩わしくなった。初めて生きることと死ぬことを自分にあてはめて考えた。
でも、ずっと私のことを心配し続けてくれる人の存在を思い出した。1ヶ月LINEをスルーしようと元気かどうか聞いてくる人。いつでもどうやってでもいいから、話ならいつでも聞くからとしつこく言ってくれていた。
ここで死ぬのはなんだか申し訳なくなった。一度くらい話してみてもいいかと思った。
1.5ヶ月振りくらいにLINEを返した。あんまり元気じゃないかも。無理かも。という文言しか思いつかなかったから二つに分けて返信した。
少し話して少し元気が戻ってきた気がした。
その元気も束の間。夜になるとただひたすら恐怖が襲ってきた。なんで生きてるんだろう。こんな言葉がなんの役に立つのだろう。何もかもどうでもいいや。そんなことばかり考えていた。大切にしたいと思っていたものはより不必要だと感じた。そう感じてしまう自分が寂しく思えて苦しくなった。
朝になればまた不安の要因が一つ増えるであろう一日が始まる。起こる全ての対人関係が苦痛だった。
偶然見つけた言葉
そんな中ある日たまたまインスタで見つけた写真家がいた。気まぐれで投稿文を見ていた。そこにはこう書かれていた。
「誰しも失敗する権利がある。その失敗も生き続ける限りきっと失敗では終わらない。選択を肯定できる未来を作り続けるだけ」
ほんの少し息がしやすくなった。頭の中の靄が少し晴れた気がした。
自分のための選択
もうダメだと思っていた。でも死にたいわけではない。もう一度整理しようと思った。私がやりたいことはなにか、大切にしたいものはなにか、私が持っているものはなにか数え直そうと思った。
その時選択肢にあったのが「休学」だった。休学したあとのことは何も考えていなかったが直感的に今の状態を変えるにはこれしかないと思った。親からの承諾も得ぬうちに学生課へ向かった。
なんとか親と生活指導の教授を説得して休学できることになった。休学面談を担当した先生にはスクールカウンセラーと心療内科を勧められた。断りきれなくクリニックに行くことになった。今の状態、自分でもよくわからないと言っているのに薬のはなしばかりしてくので二度とお世話になるものかと思った。
そんなこんなで春休みを終え、今に至る 。
これからnoteに書くこと
ここには自己紹介文にも書いている通り、休学する一年間、「わたしのせかいをさがす」ための記録として日々感じた思いをつらつらと書いていこうと思っています。今回は自分の中に貯めていた重いものを吐き出すために節々で強い言葉を使って書いてしまったけれど、今は死にたいとか思っていないです。また何かに気がついたら気分で更新します。