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シェフ、育休とります

突然ですが、11月1日から11月23日まで約3週間の育休を取らせていただきます。

スタッフのシフトの都合でお店に立つこともありますが基本的には仕事しません。

家事と育児に集中したいと思います。

「シェフが育休とっていいんですか?お店は?」

って声が聞こえてきそうですが、

「シェフが育休とっちゃダメなんですか?」

と聞きたいです。

コロナ禍で沢山の気付きがあり、その中で一番見直す必要を感じたのが労働環境でした。

私は飲食業界に入り気付けば25年が経ち、完全に仕事の流れや考えは凝り固まっています。

そんな時に来たコロナ禍で今までの考え方や仕事の方法は全く通用しません、ってか仕事ができなくなってしまいました。

その窮地にまず行ったのがミーティングです。

スタッフみんなで何度も何度も本当に何度も話し合いました。

うちのスタッフはみんな20代で、考え方は私とは全く違うのはわかってたので、彼らの見解や解釈を聞きたかったのです。

良い悪いは別にして、これからこの前代未聞のコロナ禍を若い人たちと一緒に働いていくには彼らの考え方を学ばないといけないし、現状自分がトップでみんなを引っ張ってきたけど私は少数派なんだと気付きました。

引っ張るのではなくて後ろから押していく、そんな立場にならないといけないと感じたのです。

それからはまず体制を整えることにし、彼らがコロナ禍でも安心して働ける環境づくりということで法人化し、社労士さんの助けを受けながら給料、休み、労働時間も見直すことにしました。

もちろん納得できない部分もありましたが、今はもう時代も人も違う。この事にやっと気付かせてくれたのも彼らとコロナでした。

コロナウィルスによるクラスター発生などという飲食業界自体が悪いイメージが付いた中、飲食業を生業とする人は当然減っていくことは目に見えていたし、それでもこの業界に惹かれる人間はとても志が高い本物の飲食人になるのでは?

そんな宝の原石と一緒に仕事をしたいし、選ばれるお店にならないといけないと思います。

今の世の中、働き方改革、休み方改革と言われていますがはっきり言ってできるのは大企業だけでしょう、どこもスタッフを休ませるためにトップが必死に働いています。

そんな中スタッフは休めと言われて安心して休めるのでしょうか?

俺はいいから、なんて言ってたらいけないと思います。

そのためにまずは私が休みます。 

もちろん、お店の体制については私がいなくても回るシステムを作っています。

現状シフト制で休みを回して営業しており、私が不在でもスタッフによる通常営業は自信を持って行っておりますので、お客さまには安心してご来店いただけますようお願い申し上げます。

それでは家族との時間を十分に過ごし、産休や育休、そして有給休暇のすゝめを彼らに身を持って伝えていきたいと思います。

凝り固まった飲食筋肉脳をほぐして、安心して仕事、生活、そして夢を追いかけられる職場になる為にしばらくお休みをいただきます。

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